獄中からの手紙。

冤罪犠牲者の会は冤罪当事者が約50名、獄中で無罪を叫んでいる人が約20名、近親者や支援者が約100名という市民団体です。獄中の方から事務局に届く手紙は、まず私が開封して、お返事を書きます。それに対してまた返信が届きます。そうこうしているうちに文通状態になります。刑務所の方は、月に何通出して良い、という発信制限がありますので、頻繁に手紙を書くことはできません。しかも、このメール全盛の時代に手書きの手紙。月に何通しかない制限の中で、私ごときに丁寧な手紙を送ってくださることには、本当に有難く、感謝しかありません。

刑務所と私を繋ぐ､蜘蛛の糸のように細い1本の線を伝わって、パンパンに膨れ上がった封筒にが届いていると思うと、私もいい加減な返信は書けません。修正液も修正ペンもない獄中で書かれた手紙は、どれも丁寧に書かれていて、書きなぐったようなものは1つもありません。一生懸命読んで、一生懸命返事を書きます。

皆さんは無実なので、実名公開していいから、ラジオで読んでくれ、と手紙を書いてくれます。リスナーからの手紙やハガキを読み上げるラジオ番組は無数にあると思いますが、獄中からの手紙を読み上げる番組は私の番組「塀の中の白い花～ほんとに何もやってません」しかないだろうと自負しています。番組は冤罪当事者のゲストを呼んだり、リレー方式で冤罪バスターズのメンバーが出演したりしています。その合間を縫って、獄中からの手紙をご紹介しています。次に「獄中からの手紙」をご紹介するのは2月21日です。お楽しみに！！

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