乳腺外科医事件で最高裁が高裁判決を「破棄」、高裁へ差し戻し。

乳房を摘出した手術の後、病室に運ばれた患者の残っ
た乳房を外科医が舐めた、カーテンで仕切られている
中で自慰行為をした、という患者の訴えは術後の「せ
ん妄」状態にあったため。現実的にはあり得ないとし
た一審判決。それを覆して有罪にしたのが高裁判決。
そして、高裁判決を破棄し、裁判のやり直しを命じた
のが昨日の最高裁判決です。

病室は4人部屋で入口は開けっ放し。術後の経過を見る
ため、看護師が入れ代わり立ち代わり出入りしている
部屋で、術後の女性を眺めながら、自慰行為をするか？　
裁判官はこんなことも分からないのか？　これで有罪
になったら医師になろうという人がなくなってしまう、
と思っていました。

取りあえず、裁判のやり直しが決定したので、この医師
の有罪確定は免れたのですが、最高裁は無罪を言い渡す
こともできたのです。判断を避けたとしか思えない判決
に釈然としないものを感じます。