イベントでの出来事（６）

お盆の終わりに一日、投稿のお休みをいただきました。
さて、空と海とボクのココロ 依存症啓発　ー社会に何を知らせたいのか？ー 依存症の啓発ってなんでしょうか？何を啓発すればいいのでしょうか？
　私はアルコール依存症患者の家族として、夫を専門治療につなぐまでにずいぶん苦労しました。その時に、自分が調べた知識と周りの人の持つ常識との乖離にとても困りました。 私は（問題を抱え込むのではなく）まわりに相談しまくるタイプだったのですが、夫の実家からは、もっと夫の機嫌を取って世話をすればいいと言われました。夫の職場にも何度か相談に行きましたが、私が仕事をやめて夫にもっと付き添えばいいのではと言われました。「精神科病院に入院させたい」 私のその提案はまわり中から大反対を受けました。自分の実家からはさっさと離婚して帰って来いとのことでした。友人からも離婚推奨は多かったし、私が もし誰かに相談されたら、そう勧めたと思います。
　「依存症治療の専門病院に入院させて、自助グループに通わせたらいいよ」 そんな言葉は誰からももらえませんでした。 当たり前です。 知らないから。私だって夫が依存症にならなかったら今も知らないと思います。 だから、知らせたいと思います。私たちから一般社会に知らせたい知識は以下の通りです。
「依存症は脳の病気であり精神科に治療法が存在する」
「本人や家族を責めてもまったく解決しない」
「精神科は怖くない」
「依存症から回復し社会復帰した例がたくさんある」
「アルコール依存症患者には絶対酒を勧めない」
こういうことを知ってもらうために「アルコール依存症クイズ」と、その解説書を作りました。

　イベントではアルコールパッチテストの合間に、アルコール依存症クイズを解いてもらいます。依存症のことを知ってもらって、参加賞も持って帰って頂きます。参加賞は、飲酒運転防止トイレットペーパーと、各種依存症パンフレット。少しでもみなさんの心に残りますように。