イベントでの出来事（１０）

空と海とボクのココロ イベントの様子をお伝えします。
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30代くらいの女性の方と、少しご年配の女性の二人組がブースにいらっしゃいました。お母様と娘さんのようでした。
　アルコールのアレルギーの有無をお聞きしてから、アルコールパッチテストを始めました。パッチテストには時間がかかりますので、アルコールのクイズをお勧めしました。「このイベントはアルコールと健康についてみなさまにお知らせするんですけど、ここにアルコールのクイズがあるので、よかったらやってみませんか？」 、「はーい、やります」。 
　お二人それぞれにクイズ用紙と筆記用具をお渡しすると、さっそくクイズを始められました。「うーん、意外に難しい・・・」 「うーん、どうしよう」。

お二人に 「間違えてもいいですよ～。気楽に解いてくださいね」 と、お声がけして待つこと数分。回答を終えられたお二人の答え合わせをしました。
　難しいとおっしゃっていましたが、けっこう正解されていました！

「おおっ！すごいですね。お二人ともよくあっていますね。でも、お母様がここを間違えられています」間違えられたのは第５問『アルコールで大きな失敗をした時は、まわりが手助けをしてあげるのがよい』でした。お母様はYESを選ばれていました。

「これは、NOが正解なんです」、「ええっ、うそー。なんで？」、 解説の文章を使いながらイネイブリングの説明をしました。

　イネイブル（enable）とは「可能にする」という意味。飲酒を可能にする行動をイネイブリングと呼びます。例えば　酒の失敗をとがめない／酔って汚したところを本人の知らぬ間に片付ける／酔った夫の欠勤を代わりに勤務先へ電話する、等です。まわりがイネイブリングをすると、本人は全く困らないので飲酒生活を続けられます。なので、まわりの人は、酒の失敗のフォローはしないこと、酒の失敗は必ず本人が責任を取るような形を工夫すること、が大切だということです。

　「なるほど～。そういうことか。」 「私も知らなかった。勉強になったわ～」。

お二人とも顔を見合わせて、びっくりしながら、ウンウンうなずいてらっしゃいました。その他にも依存症は病気なので精神科に治療法があること、まわりの人にも助けて欲しいことがあるとお伝えしました。最後にアンケートを書いて頂きましたが 「思ったより面白かった」 「飲みすぎ禁止」だけかと思ったら、新しい知識を得た」 とのことでした。

これからも、大事なことを、みなさまにお知らせしていきたいと思っています。