「アディクション仮面」について(長文注意!)
イベントにはアディクション仮面が来てくれます!アディクション仮面は、ひとしゅがのオリジナルヒーローです。
(1)アディクション仮面ができるまで
「一般の人に依存症のことを知らせたい」 そのために、ヒーローショーの利用はどうかな?と、ずっと考えていました。実はわたしはアニメ、特撮、少女マンガが大好きです(ほとんどの方はご存じと思いますが)。なので2020年に魔進戦隊キラメイジャーが開始された時、胸がときめきました。いわゆる博士役(地球防衛組織CARATの代表)が小坂大魔王さんだったのです。小坂さんはその前の年に厚生労働省の依存症啓発のアンバサダーでした。わたしは厚生労働省の依存症啓発に企画委員(所属はAKKこうち)としてお邪魔しております。さっそくキラメイジャー・ショーで親子連れに啓発しましょうと提案しましたが、やはり実現はしませんでした。「公的な委員会で発言を面白がってもらえるけど実現しない系の委員」というキャラを立ててしまっているのもしれません(まあ、あっという間にコロナ禍になってしまったという事情もあります)。
ところで、環境選隊クリーンレンジャーをご存じでしょうか?
高知市環境課のオリジナルの戦隊で、イオンモール高知の南コートで毎年、ヒーローショーをしています。環境選隊クリーンレンジャーのショーによって、ゴミ処理のルールが子ども達にいきわたり、ショーが終わった後の子ども達は「リデュース!リユース!リサイクル!」と叫んでいるのです。
素晴らしい啓発効果です。また子どもは一人では見ていません。必ず親と一緒に見ています。数えてみたら1回で100名くらい(2階3階含めて)の親子連れが見ていました。
1日2回講演ですから、200名です!
通りすがりの親子連れ 200名を釘付けにする啓発!なんてすばらしい!
ぜひ、アルコールでもやりたいなと思っていました。
(2)アディクション仮面の誕生
ひとしゅがを設立した時に、「オリジナルヒーローを作りましょう」と提案しました。デザインは高知県断酒連合会の会長であるKさんが同じ断酒会に所属しているデザイナーさんに頼んでくれました。もっと派手にカッコよく!など注文しながら、赤いヒーローができあがりました。名前は「アディクション仮面」です。
クレヨンしんちゃんの「アクション仮面」を意識しています。
アクション仮面のいとこの友達のバイト先の常連のお兄さんの彼女のアパートの隣の部屋に住んでいるという設定です(たった今作った設定です
)。
必殺技は、アディクション・ヒーリング・パワー です。これは闇を照らす光です。
最初の設定では光を出していたので、アディクション仮面のヒーロースーツには何カ所か電飾がついていますし、手で持つタイプの光る武器もあります(高かった!!) 。しかし、ショーでは光はあまり目立たないので、物理的にアクションする感じになるかと思います。
(3)アディクション仮面トークショー(2023年)
2023年、空と海とボクのココロで、アディクション仮面の「トークショー」をおこないました。 司会のお姉さんとアディクション仮面の、ほんわかギャグをちりばめたクイズを中心としたショーです。大好評でした。
出身地や年齢を聞かれたアディクション仮面が「京田辺」とか「60才」とか答えてしまう、いわゆる「中の人ネタ」も好評でしたし、クイズショーでうっかり〇と
のボードを出し間違えるのも、お約束のギャグでした。
ここで、アディクション仮面トークショーの1シーンをご紹介します。セリフをしゃべっているのは司会のお姉さんだけです。
---- 司会のお姉さん
「では、最後の問題です。 アルコール依存症は個人の問題なので、まわりの人にできることは何もない? 〇か×か??」
---- アディクション仮面:(「×」を大きくかかげる。目立たせるように振る。)
---- 司会のお姉さん
「そうなんです。 まわりのみなさんには、ぜひ、アルコール依存症は回復可能だと知っていただきたいです。」
---- アディクション仮面:(「アルコール依存症は回復可能」を掲げる)
---- 司会のお姉さん
「そのためには、まず専門家に相談に行く、保健所や精神保健福祉センターや自助グループに相談に行くことを知ってほしいし、困っている人がいたら勧めてあげてください。」
---- アディクション仮面:(「相談しよう そうしよう」を掲げる)
---- 司会のお姉さん
「それから、やめている人には絶対に酒を勧めないでください」
---- アディクション仮面:(「止めている人には酒をすすめない」を掲げる)
---- 司会のお姉さん
「みなさんの手助けがあれば、もっとたくさんの依存症の方が救われると思います。」
---- アディクション仮面:(「みなさんの手助けが必要です」を掲げる)
---- 司会のお姉さん
「みなさんの手助けが必要なんです!!!」
ちびっ子たちがアディクション仮面を見つめています。司会のお姉さんの声がイオンに響きます。 「アルコール依存症は回復可能」 「相談しよう そうしよう」 「止めている人には酒をすすめない」 「みなさんの手助けが必要なんです!!!」
ぜひ見に来てください。アディクション仮面の雄姿とお姉さんの力強い声に、胸が熱くなります!!
(4)アディクション仮面対怪人ヨッパー ヒーローショー(2024年)
トークショーで依存症啓発もできますが、できればやはり悪役も作ってアクションも入れたいと思っていました。立川断酒新生会のSさんがショッカーのスーツを着て悪役になると立候補してくださいました。「怪人ヨッパー」の誕生です。アクションが入ると迫力が全然違います。きっとたくさんの子ども達や親子連れが足を止めてくれることでしょう。啓発効果もばっちりと予想されます。
怪人ヨッパーの出てくる新しいシナリオを作成し、練習をし、とうとう本番の日になりました。 運命の日は2024年8月25日(日)!
東京都日野市のイオンモール多摩平の森で行われた「空と森とボクのココロ」において、アディクション仮面対怪人ヨッパーのヒーローショーが初公開されました。一部のシーンを以下にご紹介しますね。
★-----最初のシーンより
---- ヨッパー
「ふははは。このイオンモール多摩平の森は、おれさま怪人ヨッパー達が乗っ取ったわい!俺は酒を飲むと世界征服がしたくなるんや!」
(中略)
---- アディクション仮面
「待てヨッパー!お前の好きにはさせん!私はアディクション仮面。このイオンモール多摩平の森は、私が守る!」
★-----中ごろのシーンより
---- ヨッパー
「これで俺のアルコール依存症の病気も治ったんや」
---- アディクション仮面
「いや、治ってないぞ」
---- ヨッパー :(ズッコケる~)
---- アディクション仮面
「そんなに甘くはない。今は私のパワーで病気を追い払ったが、これは一時的なものだ。ちゃんと専門の病院ヘ行くんだ!」
---- ヨッパー
「そうなんや!このあたりやと、どの病院がいいんかな?」
---- アディクション仮面
「それは、、、司会のお姉さんがくわしいかもなっ」
---- 司会者
「依存症専門医療機関は東京にもたくさんあります。今日は、駒木野病院と東京足立病院と昭和大付属烏山病院から依存症専門の看護師さんも来てくださってます」
(看護師さん登場)
---- 司会者
「どうですか、〇〇さん、この人が入院して来たら、治療してくださいますか」
---- 看護師さん
「もちろんです!しっかり治療しますよ。いつでも病院へきてください。その時は、忘れずに保険証か、マイナンバーカードも持ってきてくださいね!」
---- ヨッパー:(マイナンバーカードと言われてあわてる)
★-----クライマックスより
---- ヨッパー
「じ・じょ・グループ?! って何や??」
---- 司会のお姉さん
「はい、アルコール依存症の人が集まって、つながりの力でお酒をやめていくのが自助グループです。日本には、AAと断酒会の2つがあります。」
---- アディクション仮面
「AAと断酒会、ヨッパー おまえは、どうする?」
---- ヨッパー
「 あ、じゃあ、俺、断酒会ッ 断酒会に入るわ~。オレ立川市が近いんで、立川断酒新生会に入ります!」
---- アディクション仮面
「 なんで急にすらすら断酒会の名前が言えるのかは、まあ、いいとして、、、ヨッパー、じゃあこれからお前は、病院にも行って断酒会にも通って、がんばれよ!」
---- アディクション仮面と怪人ヨッパーの戦い! アルコール依存症のこともよくわかるヒーローショー、ぜひ見に来てくださいね!
次の講演は、広島??かどうかはまだ未定なのですが、アディクション仮面への応援をぜひぜひお願いいたします。