《昔ばなシアター》（1/2）

月に一度のこの活動を、私たちも子供たちもとても楽しみにしています。

始まる前はどたばたと賑やかに走り回っている子供たち。

私たちが着物に着替えて登場すると、お話が始まる合図。

みんな車座になって座ります。

 

季節の短いお話を３つ。

聴いて、想像して、そして物語の中に出てきたもののこと。「なぜだろう」「どうしてだろう」と思ったことについて、みんなで話します。

それから、”普段思ってはいるんだけど、あんまり言葉にはしたことがないようなこと”について問いかけをします。

 

新美南吉の「デンデンムシ」というお話のあとには、こんな質問を投げかけました。

「知らないことで、知りたいことってどんなこと？」

 

子供たちから、どんな話が出てきたと思いますか？

身近なことから宇宙のことまで、実にたくさんの「フシギ」が出てきました。

中でも秀逸だったのは「靴下は、履いた時はくさくないのに、ずっと履いてるとくさくなるのはどうしてかわからない」（！）

 

たくさんの「フシギ」を持っている子供たち。

子供はもともと好奇心をたくさん持っているんだと気づかされます。

どれもこれも、大人が容易に答えを教えられるものではありません。

大人でも知らないことがある。もちろんです。

でもそれを知るためにはどうしたらいいかは、子供たちより知っていますよね。

 

”知らないことの答え”ではなく、”知らないことは、知ることができるんだよ”っていうことを、子供たちには伝えています。

 

 

（その２につづく）