近況のご報告｜曲目の決定が難航しています

指揮者の吉田裕史です。クラウドファンディングをきっかけに、たくさんの方々からオデーサでの活動について、励ましや関心のお声をいただくことが増えてまいりました。皆様からいただいたご支援とあたたかいエールが、関心が薄れつつあるウクライナへの世の中の意識を少しずつ変えてくださったことと思います。

皆様から「来日公演ではどんな曲目が演奏されますか」とご質問を多数いただいているのですが、実は曲目は未だ決定しておりません。

その報告とともに、なぜここまで曲目の決定が難航しているかをお話しできればと存じます。

演奏できる楽曲は、ウクライナがどのような情勢であるかによって大きく変わります。これまではウクライナに縁の深い作曲家による楽曲の使用を広く考えていましたが、長引く戦争の中で状況は変わり、日毎に使用できる作曲家・楽曲の制限が強くなっているのが現状です。

限られたラインナップの中で、日本の皆様に彼らの音楽の素晴らしさを伝えるにはどんな楽曲が相応しいのか、オデーサ歌劇場のオーケストラたちとの葛藤が続いており、オーケストラ側は、一例を挙げると、ハチャトゥリアンの演奏許可を文化省に申請中です。

私が皆様にお届けしたい曲その１

ハチャトゥリアン作曲「仮面舞踏会」よりワルツ

https://youtu.be/I_HwPm3pkVw?si=y1zCC5mp0nfYpFVi　

ただし嬉しいご報告も。

クラウドファンディングではネクストゴールの達成によって、フルオーケストラの来日を目指していました。惜しくも達成はできませんでしたが、やはり皆様に持てる限りの最高の音楽を届けたいと考えた時に、彼らも私も、フルオーケストラでの来日を目指すこととなりました。

演奏する曲目が決定次第、その曲目が求めるフルオーケストラの編成で演奏をお届けする予定です。今後も定期的にお知らせしてまいりますので、変わらぬ応援をお願いいたします。

※軍事侵攻や天災、新型コロナウイルス感染拡大等の社会情勢の変化により、中止・延期・プロジェクトの変更等が生じる可能性がございます。その場合、いただくご支援は中止・延期開催にかかる費用等にあてさせていただくこととし、ご支援の返金は行わない形とさせていただきます。また日時等について、調整の都合上、個別のご要望には沿えない場合がございますので、予めご了承ください。