研修先の関塚さんがお話ししてくれた素敵な物語

私が平飼い卵を学んだのは、栃木県佐野市にある関塚農場さんです。初めて関塚農場さんの平飼いの卵を食べたとき、その美味しさと香りにびっくりしました。

鶏は地面を歩きまわったり、日光浴をしたりと自由に過ごしています。そして卵を産みたくなると、自ら産卵箱に入って卵を産みます。中からは、「うーうー」と、とても頑張って卵を産んでいる声が聞こえてきます。そして産みたての卵は、さわってみると、とても温かい。言葉で説明するのは難しいですが、「生命をいただいているんだ」という感覚が湧いてくるのです。

関塚農場さんでは、地元のお米・麦や米糠を中心とした自家配合の発酵飼料、加えて緑餌として雑草を鶏に与えていました。身体を丈夫にしつつ、卵の臭みを消し、爽やかな香りとほのかな甘みを醸し出してくれます。

「その土地で取れたものを食べ、身体が環境に馴染んでいき、産まれた卵はその土地固有の味を作っていく。」

関塚さんがそんな素敵な物語をお話をしてくれました。

おはよう農園でも、餌にはこだわって鶏を育てていきます。我孫子市で育った卵が、どんな味になっていくのか…とても楽しみです。