
支援総額
目標金額 2,500,000円
- 支援者
- 196人
- 募集終了日
- 2023年10月25日
歌舞伎・新派・新喜劇・OSK台本作品リストご紹介1
お早うございます。松竹大谷図書館の武藤祥子です。
週末の間もたくさんのご支援と応援をありがとうございました!一週間前には75%だった達成率が、現在は95%まで到達しております!! 残りの日数もカウントダウンの時計表示になり、60時間を切りました。目標金額まであと11万円!最後まで頑張りますので、引き続きの応援を何卒よろしくお願い申し上げます。
さて、1万円以上ご支援下さった方には、当館が所蔵する台本を保護する、スタッフ手作りのカバーにお名前を記載するというリターンをご用意しております。
今回は【歌舞伎・新派・新喜劇・OSK台本】作品リストより、令和4年11月より令和5年2月までの台本を上演順にご紹介します。
【歌舞伎・新派・新喜劇・OSK台本】作品リストはこちら

令和4年11月 上段)国立劇場上演台本 下段)平成中村座(浅草)上演台本
国立劇場では、歌舞伎&落語コラボ忠臣蔵という特別企画が上演されました。まず春風亭小朝による忠臣蔵を題材にした落語2席のあと、歌舞伎の『仮名手本忠臣蔵 五段目・六段目』が上演され、長く親しまれてきた忠臣蔵をジャンルを超えて楽しめる企画でした。
江戸時代、猿若町といわれた浅草の地に中村座ができたのは天保13年(1842)年10月5日でした。それから180年目の同じ日に初日を迎えて始まった平成中村座の2ヶ月連続公演、11月は顔見世月らしく『寿曽我対面』で幕を開けました。河竹黙阿弥の世話物『新皿屋舖月雨暈 魚屋宗五郎』、隅田川の渡し船に乗り合わせた人々を描いた舞踊『乗合船恵方萬歳』が上演されました。

令和4年11月 歌舞伎座上演台本
歌舞伎座では歌舞伎の大名跡市川團十郎の2ヶ月に及ぶ襲名披露公演がいよいよ始まりました。11月の「市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 十一月吉例顔見世大歌舞伎 八代目市川新之助初舞台」では、市川家の「家の芸」である歌舞伎十八番より四演目が上演されました。『祝成田櫓賑』は芝居小屋の前に鳶頭や芸者、芝居茶屋の人々が揃い、成田屋の襲名披露を祝う一幕で、今回の襲名披露に合わせて特別に作られた作品です。『歌舞伎十八番の内 外郎売』は、初舞台の八代目市川新之助が主役の外郎売実は曽我五郎を見事に演じ、早口の言い立てから劇中口上での立派な挨拶まで堂々とした舞台姿を披露しました。十三代目市川團十郎白猿襲名披露狂言の『歌舞伎十八番の内 勧進帳』は、共に今後の歌舞伎界の中心となって活躍する同世代の俳優による競演で、緊張感のある舞台でした。『歌舞伎十八番の内 矢の根』は、曽我兄弟の仇討ちが題材ですが、富士山を描いた背景の前でお正月の初夢の話が繰り広げられるというおおらかでめでたい気分に溢れた舞台です。『歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜』は、吉原仲之町の三浦屋格子先の場で繰り広げられる2時間超に及ぶ大作です。襲名披露狂言にふさわしい豪華な配役での上演でした。

令和4年12月 南座上演台本
南座恒例の12月顔見世公演は、昨年に続いての三部制興行でした。『義経千本桜 すし屋』は、南座顔見世への出演が24年ぶりとなる中村獅童がいがみの権太を勤めました。『龍虎』は、義太夫と琴、尺八の演奏に乗って絵画のように描かれる幻想的な舞踊劇です。『玩辞楼十二曲の内 恋飛脚大和往来 封印切』は中村鴈治郎と中村扇雀が亀屋忠兵衛と梅川を演じ、大坂の廓の雰囲気が生き生きと蘇りました。『秀山十種の内 松浦の太鼓』は、吉良邸の隣家の主で赤穂義士贔屓の松浦鎮信候を片岡仁左衛門が演じ、中村獅童初役の大高源吾ほか若手俳優との共演も話題でした。隅田川の堤でほろ酔い風情の美女を風情たっぷりに描く舞踊『年増』は中村時蔵が演じ、近松門左衛門の名作『女殺油地獄』は片岡愛之助の河内屋与兵衛と片岡孝太郎のお吉の共演と、話題の演目が詰まった盛りだくさんな顔見世でした。

令和4年12月 上段)歌舞伎座上演台本 下段)朗読新派上演台本
12月歌舞伎座では先月に引き続き、十三代目市川團十郎白猿襲名披露興行が行われました。劇場は團十郎家に因んだ柿色にライトアップされ、師走の東銀座界隈は襲名を祝うあたたかい雰囲気に包まれました。『其俤対編笠 鞘當』は、もとは長いお芝居のうちの一場面ですが、不破伴左衛門と名古屋山三がすれ違いざまに刀の鞘が当たったと喧嘩になるところに茶屋の者が止めに入るというこの一幕だけが独立して上演される人気演目です。『京鹿子娘二人道成寺 鐘供養より『歌舞伎十八番の内 押戻し』まで』は、白拍子花子を尾上菊之助と中村勘九郎が演じ、押戻しの大館左馬五郎を市川團十郎が襲名披露狂言として演じました。『歌舞伎十八番の内 毛抜』は、市川新之助が史上最年少で主役の粂寺弾正を堂々と演じて評判を呼びました。『團十郎娘』は、成田屋の襲名や追善などの際に、成田屋に縁ある俳優がこの外題で演じてきたゆかりある舞踊です。今回は團十郎の娘の市川ぼたんが近江のお兼を見事に演じました。そして『歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜』が11月と配役を一新して上演され、2ヶ月にわたる歌舞伎座での襲名披露興行を締めくくりました。
近年、朗読新派と銘打っての公演を意欲的に行っている劇団新派は、以前より毎年12月に朗読劇の公演を行っています。今年は三作品が上演されました。水谷八重子の制作構成による『大つごもり』は樋口一葉生誕百五十年を記念しての上演、また朗読で『湯島境内 婦系図 戯曲 一齣』、お芝居で『「婦系図」より 湯島境内』が同時上演され、泉鏡花の世界を朗読と芝居の両方で楽しめる公演でした。

令和5年1月 上段)歌舞伎座上演台本 下段左)国立劇場上演台本 下段右)新橋演舞場上演台本
令和5年は兎年、ということで歌舞伎座のお正月公演は干支を織り込んだ『卯春歌舞伎草紙』で幕を開けました。歌舞伎の始祖といわれる出雲の阿国とその恋人名古屋山三の登場する舞踊で、大勢の踊り手により元禄歌舞伎の世界が舞台いっぱいに広がりました。今年は江戸歌舞伎の大作者河竹黙阿弥の没後130年の記念年ということで、歌舞伎座でも多くの作品が上演されます。『弁天娘女男白浪 浜松屋見世先・稲瀬川勢揃い』は、弁天小僧菊之助を片岡愛之助が歌舞伎座では初めて勤めました。『壽恵方曽我』は工藤祐経の宴に正月祝いにやってきた万歳の二人が実は曽我十郎と五郎の兄弟、という曽我物の舞踊劇です。『人間万事金世中 強欲勢左衛門始末』は、イギリス人リットンの戯曲『マネー』を黙阿弥が翻案し明治12年2月新富座で初演された作品で、明治の時代風俗を取り入れた散切物です。主役の辺見勢左衛門を坂東彌十郎が初役で演じました。『花街模様薊色縫 通し狂言 十六夜清心』は、松本幸四郎と中村七之助が清心と十六夜を初役で勤め、しっとりとした風情の前半と白蓮本宅に強請に行く後半との変化も面白く、通し狂言ならではの見応えのある舞台でした。
国立劇場の『通し狂言 遠山桜天保日記 歌舞伎の恩人・遠山の金さん』は、平成20年12月に半世紀ぶりに国立劇場で上演した作品です。初代国立劇場最後の初春歌舞伎公演ということで、尾上菊五郎を中心とした菊五郎劇団の出演で賑やかに行われました。
新橋演舞場では市川團十郎襲名記念プログラムと銘打って、『『源平布引滝』より SANEMORI』が上演されました。義太夫狂言の名作『源平布引滝 実盛物語』をもとにした作品で、令和元年に自主公演ABKAIで初演され、本公演では初の上演となりました。

令和5年1月 上段)浅草公会堂上演台本 下段)南座上演台本
ことしはようやく3年ぶりに公演が開催された新春浅草歌舞伎。初日の鏡開きがなかったり、幕開きのお年玉ご挨拶が出演者アナウンスに変わっていたりと、新型コロナの影響は少々残っていましたが、ようやくお正月の浅草に歌舞伎が帰ってきました。『双蝶々曲輪日記 引窓』は義理の子と実の子の間に立って悩む母お幸とその母を思いやる二人の息子、与兵衛と長五郎の情愛がしみじみと語られる名作です。『男女道成寺』は京鹿子娘道成寺を男女二人により踊り分ける趣向の舞踊で、鐘入りまでをテンポよく踊り抜きました。『傾城反魂香 土佐将監閑居』は、描いた絵が手水鉢を抜けるという奇跡を題材に、又平とおとく夫婦の絆を温かく描いた近松門左衛門の作品です。『連獅子』は親獅子と仔獅子を尾上松也と中村莟玉が演じ、年の初めを寿ぐ熱気あふれる若手公演となりました。
南座のお正月は「初笑い!松竹新喜劇新春お年玉公演」で始まりました。Aプロ上演の『裏町の友情』は、裏町のクリーニング屋と炭屋の人々をめぐる人情芝居です。またBプロ上演の『流れ星ひとつ』は袋物師と刺?業という職人一家の物語で、いずれも市井の人々の何気ない日常を描いた松竹新喜劇の原点ともいえる作品です。それぞれ上演のあとに出演者による新春ご挨拶が付いて、京都のお正月を楽しく盛り上げました。

令和5年2月 上段)歌舞伎座上演台本 下段左)OSK上演台本 下段右)博多座上演台本
『通し狂言 三人吉三巴白浪』は吉三を名乗る三人の盗賊、和尚吉三、お坊吉三、お嬢吉三が出会う大川端庚申塚の場から大詰の本郷火の見櫓の場までの上演で、黙阿弥得意の白浪物の世界を堪能できる舞台でした。『新歌舞伎十八番の内 船弁慶』は、昨年自身の勉強会「翔之會」で初めて演じた中村鷹之資が、五世中村富十郎十三回忌追善狂言として歌舞伎座の本公演での初上演となりました。『通し狂言 霊験亀山鉾 亀山の仇討』はいわゆる仇討物ですが、善人が仇に返り討ちされてしまうところから始まる珍しい作品です。悪の魅力たっぷりの主人公藤田水右衛門を、片岡仁左衛門が一世一代として歌舞伎座で初めて勤めました。
今年開場100周年を迎えた大阪松竹座と東京は新橋演舞場で、『レビュー 春のおどり』が上演されました。第一部はミュージカル・アクト「レ・フェスティバル」、第二部は「未来への扉 Go to the future」というスタイリッシュなレビュー・ショーの二本立てで、伝統あるOSK日本歌劇団の新たな一面もみられる春のおどりが華々しく舞台を彩りました。
博多座では『三代猿之助四十八撰の内 新・三国志 関羽篇』が上演されました。昨年の歌舞伎座で上演したものをさらに練り上げ、大滝の立廻りや斜め宙乗りなどを取り入れて一層パワーアップした舞台を披露しました。
コロナ禍前の劇場の雰囲気が戻ってきて、ようやく落ち着いて劇場でお芝居を楽しめるようになってきました。上演される作品も通し狂言などの上演時間の長いものができるようになってきたので、上演台本リストにもそれが現れているように思います。舞台は上演されると跡には残らないものですが、上演台本にはそのときの記録が記されてまた次回の上演へと繋がっていきます。舞台をご覧になったときの鮮やかな記憶とともに、上演台本を保護するカバーにぜひお名前を記してみてはいかがしょうか?
次回は、歌舞伎・新派・新喜劇・OSK台本作品リストご紹介2として、令和5年3月から7月までの台本をご紹介します。
リターン
3,000円+システム利用料
活動報告+サンクスメール+HPにお名前掲載
■サンクスメール
■松竹大谷図書館HPへのお名前掲載(ご希望の方のみ)
■報告書(2024年4月末に送信予定)
- 申込数
- 29
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年4月
5,000円+システム利用料

松竹大谷図書館開館65周年記念オリジナル文庫本カバー
3,000円のリターンコース内容に加え、
■オリジナル文庫本カバー 松竹大谷図書館開館65周年記念ロゴのデザイン2枚1組
- 申込数
- 50
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年4月
3,000円+システム利用料
活動報告+サンクスメール+HPにお名前掲載
■サンクスメール
■松竹大谷図書館HPへのお名前掲載(ご希望の方のみ)
■報告書(2024年4月末に送信予定)
- 申込数
- 29
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年4月
5,000円+システム利用料

松竹大谷図書館開館65周年記念オリジナル文庫本カバー
3,000円のリターンコース内容に加え、
■オリジナル文庫本カバー 松竹大谷図書館開館65周年記念ロゴのデザイン2枚1組
- 申込数
- 50
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年4月

明日を担う伝承者の養成を共に支える│国立劇場養成所サポーター募集
- 総計
- 135人

東京国立博物館|価値ある文化財を救い出す。源氏物語図屏風、修理へ
#伝統文化
- 現在
- 59,515,000円
- 寄付者
- 2,848人
- 残り
- 29日

児童労働をゼロに!都市へ働きに出される子どもを地方部で防ぐ
- 現在
- 2,706,000円
- 支援者
- 203人
- 残り
- 2日

関蝉丸神社|"百人一首 蝉丸"を祀る神社に人が集える憩いの場を
- 現在
- 2,720,000円
- 支援者
- 149人
- 残り
- 8日

貧困・虐待などで親を頼れない若者に伴走支援を|若者おうえん基金
- 現在
- 7,092,000円
- 支援者
- 330人
- 残り
- 7日

残そう、ライチョウ!動物園の次なる挑戦
- 現在
- 1,838,000円
- 支援者
- 70人
- 残り
- 85日

文学とジャズで世界をつなぐ-村上春樹ライブラリーの挑戦にご支援を
- 現在
- 4,934,000円
- 寄付者
- 206人
- 残り
- 72日
高校生の挑戦!ブータンのためにお土産を作りたい!
- 支援総額
- 1,754,000円
- 支援者
- 135人
- 終了日
- 7/28

狸谷山不動院が自然災害でピンチ!安全な参拝のために修繕へご支援を
- 支援総額
- 6,510,000円
- 支援者
- 338人
- 終了日
- 1/16

人生をかけて調べてきた天孫降臨のルーツ!長崎に歴史館をオープン
- 支援総額
- 3,000円
- 支援者
- 1人
- 終了日
- 5/31

鳥たち、花たち、お客様に、心も身体も温まる空間を|サポーター募集!
- 総計
- 0人

新たな幼児期支援の未来を作るプロジェクト
- 支援総額
- 3,278,000円
- 支援者
- 159人
- 終了日
- 4/6

こどもと地域が笑顔になる場「てへっ!こども食堂」集え引っ越し大作戦
- 支援総額
- 3,550,000円
- 支援者
- 91人
- 終了日
- 3/25
高校の授業でメディアづくり!アクションの楽しさを生徒に伝える!
- 支援総額
- 2,123,000円
- 支援者
- 174人
- 終了日
- 6/19










