アートおしぼり参加アーティストからのメッセージ　その5

おしぼりリンケージのに賛同いただき、
アートおしぼり(刺繍おしぼり)のデザインを提供いただきましたました
25名のアーティストの皆さんからメッセージをいただきました。

今回は、ハンガリー/セントレーリンツより参加のDorina Juhász(ドリーナ・ユハシュ)さんからの

コメントです。

Dorina Juhász(ドリーナ・ユハシュ)
タイトル：状況

I applied for the tender because it was a challenge from several points of view. Although I often draw on a square base, the main theme is usually located in the middle, but with oshibori it was important that the main motifs were not located concentrically in the middle due to folding. The material had to fulfill its function, but the pattern had to remain aesthetic. The embroidery was also a challenge bacause the lines and shapes couldn't be too thick or too thin. If they are too thick, it is inconvenient to use oshibori, if they are too thin, the pattern is less visible. I heard about oshibori for the first time at this tender and it piqued my interest. 

日本語訳
「おしぼりリンケージ」に応募したのは、それが挑戦し甲斐のあるものだったからです。普段は正方形をベースとして、メイン・モチーフを中心に配置して絵を描くことが多いのですが、「おしぼり」の場合、「絞り」の関係から、メイン・モチーフを真ん中に配置しないことが重要でした。また、「おしぼり」としての機能性だけでなく、施されるパターンの美しさも担保する必要もありました。刺繍に用いられた線と形は非常に難しく、線が太すぎると「おしぼり」として不便になり、逆に細すぎるとパターンが見えづらくなり、絶妙な調整が求められました。このプロジェクトで初めて「おしぼり」のことを知り、興味が沸きました。

ペーチ芸術高校を卒業後、2011年にペーチ大学芸術学部で絵画を学ぶ。昔からグラフィックの世界に関心があり、子どもの頃からデジタルで絵を描いたり、招待状を作ったりしていた。大学時代にグラフィックデザインに出会い、ワインのラベルやロゴのデザインを始める。2012年にHungarian Electrographic Art Association（ハンガリー電子芸術協会）が主催する、電子写真のグループ展『Sticker – Small Sized International Exhibition（ステッカー - 小さなサイズの国際展覧会）』に初参加。2019年にHEAAのメンバーに認定される。最新のグループ展は、2023年にハンガリーのエゲル市にあるKepes Institute（ケペスインスティテュート）で開催された『Neumann 120』である。
https://www.instagram.com/jd_kepei

引用：東京ビエンナーレ2023「おしぼりリンケージ」特設ページ