アートおしぼり参加アーティストからのメッセージ　その6

おしぼりリンケージのに賛同いただき、
アートおしぼり(刺繍おしぼり)のデザインを提供いただきましたました
25名のアーティストの皆さんからメッセージをいただきました。

今回は、フィンランド/ヘルシンキより参加のTimo Wright(ティモ・ライト)さんからの

コメントです。

Timo Wright(ティモ・ライト)
タイトル：びっくり！(Surprise! )

I wanted to apply for this project because I’ve lived in Japan and been always interactions which happen in restaurants and izakayas. I was curious to see if oshiboris could be used to create spontaneous actions and reactions in these settings. First it looks like something very stylish and minimalist, but when you open it, there is a smily face. I thought maybe when people open the oshiboris in the restaurant, they will be surprised and the surprise will travel through the restaurant. Even if people are there in their own tables, with their own group of people, they would still experience something in common, maybe look around if others also have already noticed the surprise, maybe nod to each other “hey you got it too!” To create these possible encounters was why I wanted to apply. 

日本語訳
私は以前、日本に住んでいたころ、レストランや居酒屋で起こる交流を見ていて、おしぼりを使えば、このような場面で自発的なアクションやリアクションを生み出すことができるのではないかと興味を持ち、このプロジェクトに応募したいと思いました。今回の私の作品は、丸められた状態ではとてもスタイリッシュでミニマルなものに見えますが、開くとにっこりした顔が現れます。レストランでおしぼりを開けると、お客さんが驚いて、その驚きが店内を駆け巡ることを想像しました。自分のテーブルで、同じテーブルについた人たちと一緒に、共通の何かを体験し、他のテーブルの人たちもその驚きに気づいて周りを見渡し、「おい、お前もか！」とうなずき合うかもしれない。このような出会いを生み出す可能性があることが、私が応募したいと思った理由でした。

ティモ・ライトはフィンランドのヘルシンキを拠点に活動するメディアアーティストであり、ドキュメンタリー映像作家である。2017年から2018年にかけて東京に滞在し、さまざまなドキュメンタリー映像の制作に取り組んだ。将来的には、日本のアーティストや団体とのコラボレーションがしたいと考えている。主に映像作品やインスタレーションを手掛け、最近ではバーチャルリアリティを活用した制作にも取り組んでいる。自身の作品を通して新しいアイディアを呼び起こし、人々を結びつけることを試みている。
https://timowright.com/

引用：東京ビエンナーレ2023「おしぼりリンケージ」特設ページ