障がい者の働くとは｜一人でも多くの方に働く場を

今回の新着情報では障がい者の働くについて私の考えをお伝えしたいと思います。

 

皆さんは現在の職業に就く前に様々な職業を経験した事があると思います。
学校を卒業してから就職して今現在に至るまで同じ会社の人もいると思いますが、学生の時に多くの方は「アルバイト」をした経験があると思います。

 

私も学生時代にたくさんアルバイトをしました。

魚屋さん、深夜のコンビニ、レストランの調理補助、カラオケボックス、怪しいスナック（笑）、、、などなど

 

本当に色んな職種の仕事の経験をアルバイトでする事ができました。

 

色んなアルバイトをしたのは多くの人生経験をしたかったのとどういう仕事が自分にあっているのか知りたいという社会勉強の意味も込められていました。

自分で稼いだお金の使い方などを含めてたくさんの経験をしてきました。

 

障がいを抱えた子ども達は在学中にアルバイトの経験がある人はほとんどいないと思います。

障がいがあるがゆえに社会人としての経験をまったくする事なく卒業後が初めてのお仕事という事になるのです。

社会人になれば一緒にお仕事をする人のほとんどが自分よりも年上の環境で団体行動をしなければならないというだけでも不安な事はたくさんあると思います。

 

また、社会には小さなルールがたくさんあります。良いルールも悪いルールも。

それらを社会人になってからすべてを知らされる事になります。

 

考えただけでも不安な気持ちになります、、、送り出すご家族さんや学校の先生たちも不安な気持ちだからこそ在学中にたくさん詰め込んで社会に出したいと厳しい指導になる事もあると思います。

 

就労支援事業所の私たちの役割はお仕事は

「カラダは疲れるけれどココロは充実」

 

を実感してもらえる時間を過ごしてもらう事だと思っています。

以前、東京のキッザニアという子ども専用の職業体験アミューズメントパークに家族で行きました。

そこでは看護師、消防士、アナウンサー、警備員、ピザ屋さん、モデルなどなどたくさんの職業の中から自分たちで選んで好きな職業体験が出来るすごく魅力的な施設でした。

 

しかも、子どもが楽しめるだけではなく制服や仕事内容も実際の仕事をもとに子どもでも取り組めるようにすごく工夫されていました。

とても楽しくいつも生活のなかで見ている職業を経験できる場所でした。

子ども達も数十年経った今でもその時の話が出るほど思い出に残る素敵な時間だったと思います。

 

そうだこれだ！

 

パーラー山と田んぼは福祉版のキッザニアを目指したいと思っています。

 

毎日作業内容を自分で選べる環境、専門的な知識やその場の判断が必要になる環境

 

色々な職業体験をすることで色んな可能性を引き出すことが出来ると思うからです。

 

毎日、同じ作業内容を用意してその繰り返しであれば一人で任せられることも多いと思います。
しかし、それだけでは本当にやりたい事、大きくなったら○○の仕事をしたいを叶えらません。

 

障がいがあっても働きたい気持ち、こんな仕事をしてみたい気持ちに応えたい
その気持ちを実現させたい、その環境を整えたい、、そう思いました

しかし、様々なお仕事を一つの事業所で取り組む事は簡単な事ではありません。私たちのような小さい事業所では使える助成金もほとんどありません。

現在、整備できていないおそうざい製造許可を取得できるセントラルキッチン（調理施設）を整備する目的でクラウドファンディングに挑戦しました。

セントラルキッチンでは規格外の野菜や果物を使って、お惣菜製造や野菜の一次加工などを行います。

 

予算の関係で６坪程度のコンテナハウスでと考えていましたが、それでは受け入れられる方の数は3-4人程度ではないかと考えています。

 

一人でも多くの方に 社会経験を提供できる場所を作り、社会に出る準備、経験をしてほしい。

 

そのためにもセントラルキッチンを少しでも広く仕事をしやすい環境を整えたいと思っています。

 

 

長くなってしまいましたが、少しでもこの気持ちに共感して頂けると嬉しいです。
クラウドファンディングは本日で残り10日となりました。ネクストゴールを設定して最後までがんばります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

最後までお読みいただきありがとうございました！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　パーラー山と田んぼ　木村直隆