
寄付総額
目標金額 1,300,000円
- 寄付者
- 174人
- 募集終了日
- 2021年1月28日
コロナ禍の子育て ロックダウンの中、母親は先生にもなる
こんにちは。タグリードです。コロナ禍での学校の休校は、子どもを抱える女性たちの生活にも大きな影響を与えています。今日は、そんな女性たちのコロナ禍での子育ての様子をお伝えします。
新型コロナウイルス感染拡大の予防策として、2020年3月5日に、パレスチナ政府は緊急事態宣言を発出し、幼稚園、学校、大学は全て休校となりました。その後ガザ地区では感染者が確認されなかったため、ガザ地区政府は2020年8月上旬、学校を再開することを決定し、最初の4週間で前年度の遅れを取り戻すための教育を行うことにしました。しかし新型コロナウイルスの感染が確認され、8月24日にはまた完全なロックダウンとなり、学校は休校となりました。生徒に教科書を配る時間すら無かったのです!
子どもたちが学校に通えず、ロックダウンという現実を受け入れられないという問題に対処するため、ガザ地区教育省は、先生と生徒をオンラインでつなぐ「ディスタンス・ラーニング」というプランを発表しました。これは、Gmail、WhatsApp、Facebookといったツールを用いて、録画した教育を提供するというものです。
ここでパレスチナの教育について説明しておくと、
子どもたちの教育は、4歳から5歳5か月の子どもが在籍する幼稚園から始まります。次に10年間の義務教育があります。その後高等教育が2年間あり、文系か理系に分かれて学ぶ学術的中等教育と、商業、農業、看護、観光などの専門分野を学ぶ職業的中等教育のどちらかを選びます。その後は(ここからは無料ではありませんが)大学や専門学校などの高等教育があります。
「ディスタンス・ラーニング」は、感染拡大に対応しながらも教育を続けるための唯一の方法です。生徒たちには教科書もないので、オンラインの授業に頼るしかありません。これは先生、生徒、そして親にとって、とても大変です。感染拡大前には無かったオンライン学習は、パレスチナ人にとっては新しいものでした。スマートフォンやパソコンを持っていない人も多く、インターネットへのアクセスが無い人もいるため、オンラインでの学習は大変難しいものでした。さらに電力不足の問題もあり、長くても一日に8時間しか電気がありません。
パレスチナ統計局によると、2019年度(2019年9月から2020年6月)は、57万人以上がガザ地区の751の学校に通っていました。75%の家庭にはスマートフォンがありますが、インターネット回線のある家庭は38%にとどまりました。
ガザ地区では、新型コロナウイルス感染は、確認されるや否や、あっという間に広がりました。ソーシャルディスタンスを取るというのは本当に、今ですら、難しいのです。家庭では、何故ロックダウンになったのか、何故一日中家にいなければならないのか、子どもたちに説明するのは簡単ではありません。子どもたちは学校に行けないこと、すなわちサッカーで遊ぶこともできず、友達にも会えず、何もできないことにがっかりしました。
【ラファ県:ヤスミーン・アブ・サイード、34歳】
私には2人の娘と4人の息子がいます。ロックダウンによって、状況は大変厳しいものになりました。休む間がないのです。私の負担は大きく増えました。私は羊小屋で羊の世話をし、子どもたちに何時間も勉強を教え、家事もしなければなりません。学校があって、先生に頼れた頃は、子どもたちが学校から帰ってきたら、宿題を見てやればいいだけでした。今は、子どもたちに勉強を教え、さらに宿題も見なければなりません。特に冬は日照時間が短いので、短い時間の間にいくつものことをしなければならず、全然時間がありません。夫は子どもたちのように一日中家にいます。ロックダウンの前の心の安らぎが恋しいです。

今は、一日中、何かをして忙しい状態です。あまりに疲れて外に出ることもできなくなりました。ロックダウン前は、子どもたちを学校に送り出した後、私は一日を乗り切るために1時間ほどの仮眠を取っていました。しかし今はそれができません。ロックダウン前は、子どもたちは学校へ行き、教育のプロである先生たちが教えてくれていました。今、私も頑張って子どもたちに勉強を教えていますが、私はタウジーヒ(中等教育の最終学年に受ける試験。この結果で入学できる大学が決まる。)を受けただけで、教育の専門家ではありません。子どもたちがロックダウンによってトラウマを抱えてほしくはないので、子どもたちを遊ばせていますし、長時間の勉強も強要せず、3-4時間もすれば十分だと思っています。夫は、羊小屋での作業と食事の支度を手伝ってくれます。夫は13歳の娘と協力して朝食を準備します。私が朝、羊小屋から戻ってくると、朝食の準備ができているのです。とても嬉しかったです。
羊による収入は十分ではないけれど、できる限り子どもたちを幸せにしようと頑張っています。羊を売って収入を得た日は、子どもたちには、とっても嬉しい日です。私は新しい洋服を一人ひとりに買い、さらに借金の返済をします。ほかにも、食器やトースターのようなキッチン用品を買いました。
普段、私は朝5時に置き、部屋を片付け、子どもたちにお茶やミルクを準備した後に、羊小屋と水耕栽培ユニットに向かいます。9時に家に戻ると、朝食が準備されています。そしてお手伝いをする子どもたちと一緒にお皿を洗い、キッチンを片付け、洗濯をし、トイレ掃除をし、昼食を作ります。昼食後、子どもたちは少し休んだ後に約3時間、勉強します。
ロックダウンの間、学んだこともありました。私は消毒液の作り方を学びました。私はもう子どもたちのために消毒液を買わなくても良いのです!
【ヤスミーンの娘アシール、13歳、7年生】
私は自分で時間を守り、朝起きて、お父さんと一緒に朝食を準備し、家事を手伝っています。昼食後、私たちは数時間勉強し、遊んで、その後寝ます。家事や掃除、皿洗いなど、あらゆることでお母さんのお手伝いをしています。私は水耕栽培ユニットで大麦を刈り取る作業を手伝い、弟たちに勉強を教え、一緒に遊んでいます。
ロックダウン前の、学校で遊んだ日々が恋しいです。友達にも会いたいです。近くに遊べる公園があったらいいのに。勉強するためのスマートフォンがあったらいいのに。兄弟が母親のスマートフォンを壊してしまったので、私たちは本に頼って勉強しているのです。図書館のような、本やお話が読める場所があればいいのに…私は読書が好きなんです!
外出するときは、私はマスクをします。マスクはうっとおしくて嫌ですが、自分自身を守るために付けます。お母さんは消毒液の作り方まで学んでいて、私はお母さんをとっても誇りに思っています。

【ハンユニス県:ニハド・アブ・アンザ、43歳】
私には4人の娘(うち一人は夫の連れ子)と一人の息子がいます。私は金融マネジメントの学位を持っています。私は慢性的な血圧の病気と多発性硬化症を患っています。
病気が悪化しないよう、新型コロナウイルス感染拡大前から、私はなるべく家にいるようにしていて、趣味のパレスチナ刺繍とニットの編み物をして過ごしています。子どもたちが学校に通っていたころは、私は夜明け前の朝4時半に起き、お祈りをし、コーランを読み、子どもたちを学校に行かせるために起こします。子どもたちのためにミルクを温め、サンドウィッチを用意します。そして私は羊小屋へ行き、羊にエサをやり、搾乳します。そして家に戻り家事をします。子どもたちが学校から戻るまでに、昼食を準備しておきます。昼食後、子どもたちは4時まで勉強し、小さい3人の子どもたちに勉強を教えます。夕方にはまた羊を見に行き、エサを与えます。

ロックダウン中、私はより注意深くなり、子どもたちを外で遊ばせないようにしました。子どもたちが感染し、基礎疾患のある私が感染してしまうことが怖いのです。私は衛生面にとても厳しいです。子どもたちは学校の制服を太陽のもとで干し、家に帰るとすぐにシャワーを浴びます。
ロックダウン中、負担は増えていますが、私は飽きずに忙しくしています。ロックダウン前は、子どもたちを送り出した後に少し休むことができ、健康のために仮眠を取っていましたが、今は出来ません。夜7時になると疲れで眠くなり、リビングで寝てしまうこともあるのですが、子どもたちに起こされたり、子どもたちがブランケットをかけてくれたりします。夫は、他の多くの男性同様、子どもの世話をしてくれません。ただ、私の病気について理解しているので、私にプレッシャーをかけないようにはしてくれています。
オンラインで宿題が出たとき、子どもたちはそれをノートに書き写し、答えを書きます。私はそのページを5年前に買ったスマートフォンで写真に撮り、先生に送り、評価とフィードバックをもらいます。インターネット環境がとても悪いので、宿題を送り終わるのが夜遅くになってしまいます。これはとても大変です。
羊による最初の収益を、私は自身の治療費に充てました。治療費はとても高額なのです。別の時には、収益を夫と分け合い、家の隣の土地を購入しました。
プロジェクトに参加して、周りのみんなは、私がより幸せそうで、落ち着いたと言います。私はそんなに子どもたちに怒らないようになり、リラックスできるようになりました。

ギフト
5,000円

5,000円寄附コース
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※令和2年(2020年)の寄附の扱いにはなりませんのでご注意ください。
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