【ご支援先 #3】樺沢わか子さん（ピアノアートサロン講師）

 

◎樺沢わか子さん（ピアノアートサロン講師/メゾソプラノ）

 

 

●活動内容

オペラやコンサートにソリストやアンサンブルとして出演する他、ドイツ歌曲をメインとしたサロンコンサートを主宰しています。また、宮城県に縁があることから2011年以降、震災チャリティーコンサートなどにも積極的に参加しています。指導者としては、個人や合唱団体等に発声法を中心としたレッスンを行っております。

 

●新型コロナウイルスの影響

3月初旬のコンサートは辛うじて実施出来たものの、相当数のお客様のキャンセルがありました。そのコンサートの一つは、特に大切にしている震災のチャリティーコンサートでしたので残念な結果となってしまいました。

 

5月に予定されていたコンサートは中止になりました。また、今秋に出演予定のコンサートのために、市民合唱団の方へのフランス語の発音指導が3月から予定されていましたが、無期限延期となっております。今後のコンサートの予定もすべて白紙になってしまいました。指導者としても、緊急事態宣言が出てからはレッスンもすべてキャンセルさせて頂きました。宣言の解除はなされましたが、特に演奏活動については慎重にならざるをえず、再開の見通しは立っておりません。

 

●メッセージ

生活や命を守るために音楽というのは真っ先に必要になるものではないかもしれません。でも、心の栄養、潤いとして日々を支えてくれるものの一つとして音楽が傍らにあるという方は多いのではないでしょうか。わたし自身もその一人です。

 

2011年の震災直後には軒並み海外の演奏家のコンサートはキャンセルされましたが、4月にイギリスのソプラノ歌手フェリシティ・ロットが来日しリサイタルを行い
ました。

 

わたしはその際にアンコールで歌われたR.シュトラウスの「Morgen　明日」という曲で涙が止まらなくなる経験をしました。今、思い出すだけでも当時の感情が蘇り涙があふれてきます。

クラシック音楽に限らず、生の演奏によって得られる感動や交流は生だからこそ生まれるものだと思います。そのような場がどのような形で戻ってくるかわかりませんが、一演奏家として、そして一人の聴衆として、音楽の生み出される現場に関わり続けられることを願っています。

 

現在置かれている状況が好転するまでの間、音楽家が再始動できる力を蓄えられるように、音楽を愛する方たちに応援して頂きたく存じます。いつかまた、わたし自身がほかの誰かの力になれることがあるかもしれません。どうぞご支援賜りますように、よろしくお願い申し上げます。

 

クラウドファンディングという形で、音楽家の支援に乗り出された倉林さんは愛と勇気そして実行力のある方です。月島に音楽の灯を絶やさずに済みますように、ピアノアートサロンと音楽家への応援をお願い致します。