リレーメッセージ＜No.2＞　在宅における食事支援

私が訪問するサービス付き高齢者住宅では、食べることを大切に、そして食べる楽しみと幸せを届けたいと調理員さんや職員の力で、御本人の意欲が向上したくさんの笑顔の花を咲かせています。

スタッフさん達は、介助方法や食事姿勢（ポジショニング）の研修を何回も行い、みんなが同じ方法で介助できるように研鑽しました。

ミキサー食は、食事の彩りが食べる楽しみにつながるように工夫します。リハビリを始めて一年のAさんは、酵素処理剤で加工し柔らかくしたお肉で巻いた肉巻きおにぎり。一年ぶりに手にもって、がぶり！とかぶりつき、おにぎりに残った大きな歯型と満面の笑みが浮かびました。そして3年目の敬老の日。お祝い寿司に舌鼓。今日も満面の笑みと空っぽの食器が返ってきました。POTTプログラムの姿勢調整、食事介助技術がここでも大活躍しています。

　　　今治タオル発症の地　愛媛県から　　摂食嚥下障害看護認定看護師　定松ルリ子