【メッセージリレーNO.16】こころMoji artist : 浦上秀樹

 

2012 年 5 月 12 日

ひばりヶ丘にある studio umaco で第 1 回「 ART&EAT 展」が開催されました。 人と人、人と ART が楽しく出会うギャラリーとして、フラワーアレンジメントや料理 が並ぶなか、こころ Moji を描き始めて 2 年目になるぼくも、僭越ながら作品を出展さ せていただきました。 その中、異彩を放っていたのが弘光さんが描いたカサブランカの作品でした。 色はなく、デッサンのようなそのカサブランカはまるで呼吸をしているかのようにイキ イキとして、しなやかさを感じました。

生きている絵を描く加藤弘光さん。 この日の出会いが、その後のぼくの創作活動に大きな影響を与えてくれたことは、 紛れもない事実です。

それからも、弘光さんの描く作品、話す言葉、生き方のすべてが学びでした。

ある個展に伺った際、

 

「最近、文字の雰囲気が変わったね。何か心境の変化があったの?」

「凄くイイから思ったままにどんどん描いていったほうがいいよ」

そう声を掛けてくれたことは、生涯忘れないと思います。

 

嬉しかったです。 本当に嬉しかった。

 

お互いの近況や絵のこと、画材のこと、他愛もない雑談をしたことは宝物です。まだまだ教えてもらいたいことが山ほどありました。

弘光さんのおかげで、自分とは違う誰かの表現や行為を通して、より深く自分を知ることができました。また、人は生まれながらに美しいもの、美しいできごと、美しい生き方を求める生き物なのではないだろうかと考えるようになりました。

初めて見たあのカサブランカのように、何処かの誰かに衝撃を与えられるような作品を描けるよう日々精進していきます。出会ってくれてありがとうございます。

 

こころMoji artist  浦上秀樹