舞台『雨夜の月』のアーカイブ配信が販売されました！

皆さま、お久しぶりです。

 

当クラウドファンディングで開催が決定した舞台『雨夜の月』のアーカイブ配信を行うことになり、販売が開始いたしました。

 

是非この機会に舞台に足を運べなかった皆さまにもご観劇いただけるととても嬉しく思います。

 

 

1月に上演したこの舞台を観てくださった方々からは

 

「登場人物の心情が非常に沁みました」

「他人事とは思えなかった」

「沈黙が重く心に響いた」

「喪失の克服って喪失を振り返らず前だけを向くことなの？と考えさせられる」

「悲しみに昔から答えはないと知ってなんだか慰められた」

 

など、この作品を作ってよかったと思える感想をたくさんいただきました。

 

「小説を読んだみたいな気分だった」という感想をいくつかいただきましたが、そう言われると確かにこの作品は短編小説のような味わいがある作品です。

演劇やドラマや映画などで起こりがちな劇的なことは何も起こりません。戦争もなければ、革命もなく、誰かが誰かに殺されるような事件もありません。ただぼくたちの生活の中にある心情を静かに描くことに終始しています。

 

しかし、だからこそ、この作品は観てくださる方々の近くにあり、心に寄り添うことができるのではないかと思っています。

 

ぜひ、この機会に『雨夜の月』を見ていただけると嬉しいです。

 

大勢で画面を囲みながら見るような作品ではありません。できることなら、一人の時間、劇場のように明るすぎない部屋で好きな短編小説を開くように見ていただくことをお勧めします。そうすることで俳優の皆さんを通して現れる心情がきっと皆さんの胸に届くと思います。

 

仕事に追われ、一人で何か一つのこと――それも答えの出ないこと――についてじっくり考えることが難しい現代ですが、この作品を観る時間がそういう時間になってくれればと思います。