応援メッセージ　その3【錢 琨さん】

お山を訪ねた日。

坂道を上って振り向くと，素敵な景色が目に映りました。
思わずスマホを取り出して，このメッセージの最後にある写真を撮りました。
そして，子どもたちの笑い声が聞こえました。

お山の子どもたち，すぐ友達になってくれました。
鬼ごっこしたり，ドラムの技を教わったり，拳法の形を稽古したり，外国語を話したり，ありえない充実さで一緒に楽しい時間を過ごしました。
子どもたちからして，初めて会った大人とです。

コミュニケーション力。
社会的動物としての人間に，生まれつきの能力。
成長の過程で，徐々に心を閉じてしまい，失っていく能力。
大学生たちは，就活の中で何度も何度も突っ込まれて，一生懸命伸ばそうとする能力。
大人になったら，もう一度取り戻して，大切にしている能力。
この能力は，お山の子どもたちが素のまんまで持っています。
だから仲間たちだろうが，初めて会う人だろうが，心を開いて仲良くなれます。

それは，子どもたちの幸せにつながります。
いいことがあればみんなとシェアする。
悩むことがあればすぐに話せる。
明日も会いたいという友だちがいて，明日行くのはもう夕べから待ち望んでいる。
信頼できる人がいる。
これは，お山の樂校です。

明るい笑顔で自由に遊んで，その遊びの中で人間本来のあり方を学んで，考える。
子どもたちにとってかけがえのない学びの場を作る今回のプロジェクト，全力で応援します！

錢 琨（せん こん）
福岡大学人文学部講師　博士（心理学）
一般社団法人九州オープンユニバーシティ理事