応援メッセージが届きました！【桑原香苗さん】

 

 

私たち、ひとは、シンプルに、地球の生態システムの一部だ、とわかるのに、私は何十年もかかりました。

都市に生まれ育って、森や海から隔絶している不全感の上に、莫大な生態系を破壊しつつ便利さを手放せない罪悪感が重なり、「人間なんか地球にいない方がいいんだ」と思う子どもでした。それは自己否定であり、ゆるやかな希死念慮であり、人間関係では他者への攻撃性としても現れました。

 

今や、石油・石炭・天然ガス燃焼による地球温暖化ガス（主にCO2）大量放出＆生態系の膨大な搾取＆人類間の巨大な社会・経済的格差→気候の大変動＆生物多様性の喪失→2030年ごろ変化を止められなくなる限界点越え→灼熱化する地球→人類絶滅、という因果関係が明確に見えています。

そんなシナリオに対して、「いや、すべてを再生すればいいんだよ。やり方も科学的に明確で、可能だよ」という解決策を詳細に提示してくれる本書のメッセージを、特にいま子どもである人たちに届ける意味は大きいと感じています。

 

かつての私に、この本のメッセージが届いていたら。

土壌と大気、微生物と動物と植物の炭素・窒素・酸素の循環のおかげで生きている。遠くにいる人たちが作り出してくれたもののおかげで生きている。隔絶などしていない。一部だからこそ、できることがある。そのシステムを子どもの頃から実感できていたら。

自分をゆるし、愛し、人を愛することを学ぶまでにかかった何十年かを、短縮できたかもしれません。

このプロジェクトを、こころから応援しています。

 

 

 

桑原香苗

プロセスワーク（プロセス指向心理学）をベースに、システム思考、U理論＆SPT、意識の発達理論などを取り入れ、人と組織と地球が心身ともに本来持つ可能性を十全に生きることの支援として、個人＆カップルのカウンセリング&コーチング、葛藤ファシリテーションのトレーニング、教育・気候危機・コレクティブトラウマなど社会課題への取り組み、人材開発＆組織の自己組織化コンサルティングなどを行う。（有）フィールドシフト代表取締役、（合）ネクストリームズ共同代表。早稲田大学文学修士。プロセスワーク修士。