
寄付総額
目標金額 10,000,000円
- 寄付者
- 235人
- 募集終了日
- 2024年12月20日
広報誌『いもる』掲載記事のご紹介 〜管理者 島田 × 院長 高橋〜

本プロジェクトにご寄付、応援いただいている皆様に心より感謝申し上げます。
留萌市立病院 広報誌『いもる(19号 P2-5)』より、病院事業管理者として就任した島田泰美と、2023年4月より院長へ就任した高橋文彦による『今後の病院について』の対談した際の記事をご紹介します。
Q. 当院をどのような病院にしていきたいですか?
![]()
留萌医療圏の中核病院として役割を果たさなければいけません。
そのために一定の機能を維持したうえで、ある分野においては機能をより充実させ圏外への流出を減らすことが目標です。そして地域住民に信頼される病院にしたいと考えています。また職員がやりがいを感じて誇りをもって仕事ができ、研修医や医療スタッフに選んでもらえる病院にしたいです。
私もそのように考えています。
やはり医師をはじめ医療スタッフなどの職員がやりがいを感じられる職場ということは大事だと思います。そして市民が当院を頼りにし、必要だと感じられる病院にしていかないといけないと考えています。
Q. では、課題はどのようにお考えでしょうか?
![]()
課題は非常にたくさんあります。まず地方共通の課題として少子高齢化、人口減少が挙げられます。さらに常勤医が減少していて、医療の提供が必ずしも十分ではないと感じています。医師不足が病院の経営に直結してしまいます。その背景には専門医制度が変わったことや、大学医局の医師派遣能力の低下があります。
また医療が高度化·複雑化し、地方に医師が来たがらない原因になっていますし、医師の都会志向もあると思います。それから看護師不足も深刻です。看護師は患者さんやその家族と一番時間を共有する職種ですし、業務も多岐に渡っていますので、医師同様にタスクシフトを進めて働きやすくやりがいを感じられる職場にしなければならないと思います。
その通りです。その他、事務的な目線からいくと、当院は建設してからもう20年以上経過し、そのため医療機器をはじめ様々なものが老朽化しています。改修などの費用が掛かってくるだろうと危惧しています。
これを診療報酬のみで賄いきれるかどうか。今後も病院を守っていく上で、支援について市と協議をしていきたいと思っています。JR留萌線で問題となりましたが、100円の利益を得るのにそれ以上の経費がかかってしまう。これは病院でも同じで、札幌や旭川などの都市部と同じ医療を提供するために、出張医師を派遣してもらうのに、人件費の他に、交通費や宿泊費も負担しなけなければなりません。
しかし診療報酬は全国一律で、医療を提供するために掛かる経費に関して格差を感じざるを得ません。そこで様々な団体などを通じ、実態を関係機関へ訴えかけていかなければならないと考えています。
そうですね、JRの廃止もありますが、バスが減便になって交通弱者にとっては通院が困難になっています。このあたりは何か良い対策などないのでしょうか。
実際、バスが減ったため予約時間の変更をお願いされるケースが増えています。
バス会社も数は少なく、運転手も減少していて1つの路線が長距離化しています。そのため減便をせざるを得ない状況にあるようです。今後、公共交通のあり方を検討する場へ意見を出していければと考えています。
タクシー助成もあるのですが、十分だとは言えないかもしれません。タクシー事業者も少なくなっていて、交通面は大きな課題となっています。その他の課題として、留萌市は今観光事業に力を入れています。外国の観光客も迎え入れたいと考えていて、そこで医療もインバウンドに対応していかないといけないと思います。
Q. 当院の強みはありますか?
![]()
2010年
にこちらへ赴任したとき、やる気のある医療スタッフが多いなと感じました。それは今も同様で、医療スタッフ、事務スタッフ共々医師に非常に協力的です。つまり医師にとって仕事がしやすい環境だと思います。これがなによりの強みです。
コロナ禍を通じて感じたことですが、病院の役割を実感しています。つまり地域の基幹病院としてはもちろん、感染症の重点医療機関、災害拠点病院となっていることから無くてはならない病院であるということを再認識しました。この重要性を内外に訴えて強みにしていくべきだと思っています。その他、若手医師にとっては地域の第一線の病院として臨床推論やプライマリケア、救急を学べる環境にあるので、それを病院の魅力として伝えられるのは強みです。
私は都市部で問題となっている救急車のたらいまわしを絶対にしない、絶対に受け入れるということです。これは消防から非常に感謝されています。また患者さんや家族と医療スタッフの距離が近いというのも感じています。例えば患者さんを見たら、スタッフがその人をすぐわかることが多い。これは医療を提供する上で有利になると考えています。
ただ、あまりにも近すぎるのを敬遠する声も届いてはいます。しかし、患者として自分の身体のことを理解してくれているスタッフがいるということは良いのかなと思います。看護師なども地元出身者が多く、地域に対する愛着を持って業務に従事しているのも強みです。
患者さんの情報があるとということは、医療を提供する上でとても有利です。例えば救急患者が来た際に、過去に当院を受診した人が多く、何らかの「手がかり」がカルテなり画像なりに残っています。そのため早期診断や治療に役立っています。これは都市部の病院と違うところだと思います。
Q. 「地域に根ざした信頼される病院」という理念を実現していくためにはどのようなことに力を入れたら良いでしょうか?
![]()
「言うは易く行うは難し」と言われますが、地域住民の信頼を得るため、安全で質の高い医療を提供し続けることが必要だと思います。なんといってもマンパワーが必要です。そのため医師をはじめ看護師、医療スタッフの確保にあらゆる手段を講じていきたいと考えています。そして並行して職員がやりがいや成長を感じられながら働けるよう研修や学術的活動を充実させたいと思っています。時間はかかりますが、病院全体が使命感を持って取り組んでいく、良い組織文化を醸成したいです。
先ほど話した病院の目指すところと強みを活かして、医療サービスを維持していくということ。それが一番信頼されることにつながると考えています。それがスタッフもやりがいを感じる病院につながっていくと思います。
Q. お互いに対し、どのような期待をお持ちですか?
![]()
島田管理者に対して
はい、今まで笹川(前々)院長と村松(前)院長が管理者と院長を兼ねて非常に大変だったと思います。この度島田さんが管理者となったことは私としては百人力で非常に心強いです。今まで当院の事務部門や、市の保健医療行政の要職を歴任されていますので、この地域の医療については熟知していると思っています。そして人脈も幅広いので医療従事者の確保など病院経営には欠かせない存在です。大いに期待していますし、頼りにしたいと思います。
高橋院長に対して
高橋院長は経験や実績はもちろん、信頼が厚いと感じます。また人脈の広さから他の先生方が当院に高橋院長を頼って来ていただけると嬉しいなと思います。また地域医療に対する熱い思いを凄く感じます。今後も留萌地域のために力を貸していただけたらと思っています。私は管理者という経営の立場ではありますが、病院の運営は院長だと思っています。そこでサポートをしていきつつ、行政に働きかけていきたいと考えています。そのように二人三脚でやっていけたらと思います。
Q. 最後に地域住民の方々へ一言お願いします。
![]()
当院の使命として留萌地域の医療を守るということが大きくあります。ただ以前から厳しかったのですが、コロナ禍を経てさらに医師不足、看護師不足が進み、地域の医療従事者が厳しい状態に置かれています。これからは限りある医療の資源を無駄なく、無理なく利用していくかが重要です。
地域医療を維持していくためには、行政や病院の努力だけではなく、地域住民の協力が必要だと思っています。その一つとして日ごろの健康管理や疾病予防、検診を受けて早期発見、早期治療をするということに取り組んでいただきたいと思います。
我々も病院のことをより知ってもらうために、情報を発信していきたいと思います。
まず当院のスタッフへ、コロナ禍の3年間、本当に大変な思いをされたと思います。皆さんの頑張りが無ければこの局面を乗り越えられなかったと思います。本当に心から感謝しています。しかしながら、コロナ禍で落ち込んでしまった病院経営を上向かせていかなければなりません。そのため、スタッフの皆さんにまたご苦労をお掛けすることについて、ご理解とご協力をお願いしたいと思います。
そして地域住民の方々にお伝えしたいことは、留萌市立病院があるということは当たり前のことだと思っているかもしれませんが、24時間365日医療を提供しているということはとても大変なことです。市民の命を守るため、病院で働く人がいるということを、少しでも考えていただけたら嬉しく思います。そうすることで当院職員もやりがいにつながると思います。職員も頑張っていますので、応援をよろしくお願いします。
これからも「地域にねざした信頼される病院」を理念に、自治体病院として地域住民に安全で質の高い医療を提供するために全力で取り組んでまいります。ぜひ応援をよろしくお願いいたします。

ギフト
1,000円+システム利用料
千円のご寄付
・寄付金領収書
・お礼のお手紙
※寄付金領収書(2025年3月末までに送付します。領収書の日付はREADYFORから当院へ入金される2025年2月の日付になります。領収書のお名前/送付先ご住所は、寄付お申込のお名前/ご住所になります。)
- 申込数
- 66
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年12月
5,000円+システム利用料
5千円のご寄付
・寄付金領収書
・お礼のお手紙
※寄付金領収書(2025年3月末までに送付します。領収書の日付はREADYFORから当院へ入金される2025年2月の日付になります。領収書のお名前/送付先ご住所は、寄付お申込のお名前/ご住所になります。)
- 申込数
- 100
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年12月
1,000円+システム利用料
千円のご寄付
・寄付金領収書
・お礼のお手紙
※寄付金領収書(2025年3月末までに送付します。領収書の日付はREADYFORから当院へ入金される2025年2月の日付になります。領収書のお名前/送付先ご住所は、寄付お申込のお名前/ご住所になります。)
- 申込数
- 66
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年12月
5,000円+システム利用料
5千円のご寄付
・寄付金領収書
・お礼のお手紙
※寄付金領収書(2025年3月末までに送付します。領収書の日付はREADYFORから当院へ入金される2025年2月の日付になります。領収書のお名前/送付先ご住所は、寄付お申込のお名前/ご住所になります。)
- 申込数
- 100
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年12月

地域医療を守るため、ともに走ろう|ドクターカー更新プロジェクト
- 現在
- 7,273,000円
- 寄付者
- 258人
- 残り
- 29日

断らない救急を守る|一刻を争う命を支える、ハイブリッド手術室導入へ
- 現在
- 11,007,000円
- 支援者
- 174人
- 残り
- 1日

聖武天皇が建立し日本武尊を祀る礒崎神社本殿の修復にご支援ください!
- 現在
- 691,000円
- 支援者
- 126人
- 残り
- 9時間

病院一丸となって、災害から静岡の未来を守る!DMATカー買い換えへ
- 現在
- 13,224,000円
- 寄付者
- 152人
- 残り
- 8日

雪国の訪問診療を守る!安心を届ける新たな訪問診療車両導入へご支援を
- 現在
- 6,302,000円
- 支援者
- 109人
- 残り
- 15日

新たな命を守る1分がここにある。新生児専用救急車の更新にご支援を
- 現在
- 55,268,659円
- 寄付者
- 1,366人
- 残り
- 8日

「合う肌着がない」難病の娘に笑顔を!家族で開発、超細身キッズ肌着
- 現在
- 1,545,000円
- 支援者
- 231人
- 残り
- 18日











