参加団体のご紹介　利息制限法金利引下実現全国会議

　利息制限法金利引下実現全国会議は、全国クレサラ・生活再建問題対策協議会のいわば理論部隊です。グレーゾーン金利というものがありました。利息制限法の上限金利20％と出資法29.2％の間をグレーゾーン金利と言ってました。出資法は罰則がありますからそれ以上の金利は取れません。でも、利息制限法は無効とするだけで罰則はありませんから、文句を言われなければ良いとして平気で29.2％の違法な高金利をとっていたのです。最高裁で利息制限法を超える金利は無効と確定して、過払い金の問題が生じました。20％を超える金利支払いは無効だから返してくれという訴訟です。最高裁で判決は確定してますから、争ってもサラ金に勝ち目はありません。それで、返還請求があれば返還せざるを得なくなり、そこに過払いビジネスが発生しました。

　それで大きな利益を得たのは、裁判で苦労した弁護士たちではなく、テレビやラジオで顧客を集めた法律事務所です。未だにテレビで見かけますから、いかに儲かるビジネスか理解できます。

　利息制限法は奇妙な法律で、金額ごとに制限利率が変わります。10万円未満は20％、10万円から100万円未満は18％、100万円以上は15％です。金額が大きければ利益も大きいから当然だと思いがちですが、現在、事務コストなどそう大差ありません。逆に、小口は経済的に厳しい人が借りるのだからむしろ低くしなければおかしいという指摘は、法律が最初に定められた明治の頃からあります。

　利息制限法金利引下実現全国会議では、そもそもこの20％という金利は高すぎる、また、三段階の規制はおかしいとして一律8％上限での改正を主張しています。ええ、一律8％で大丈夫、根拠はあるのとご関心の方は、是非、当日分科会会場でご質問ください。