Facebook版三陸人 3

三陸人：小笠原謙逸さん
（小が理商店）

会える場所：宮古市

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水産加工会社である小が理商店の看板商品は、特大するめいかやさんまの一夜干し。ボランティアで訪れた人たちからそのおいしさが口コミで広がり、新しいお客さんも増えているという。

小笠原さんは消防団員でもあり、震災時は町の中心となって、住民の救助、行方不明者の捜索、消火活動、瓦礫に撤去など活動した。キックボクシングのプロになった小学校のときの同級生が周りに呼びかけて、すぐに支援物資を送ってくれたという。「格闘技のイベントに宮古の子どもたちを招待してくれて九州に見に行った。子どもたちがものすごく喜んでいたよ」と小笠原さん。カメラを向けるとしかめっつらになるけど（イメージ戦略らしい）、実はすごくやさしそうな笑顔の持ち主。涼しい顔でだじゃれを連発するから笑いが絶えない。

たとえば、築地市場で働いていた息子さんが仕事を辞め、震災前に帰ってきて、部屋を改装し、大きな３Dテレビを買ったこと。「津波でテレビの中だけじゃなくて、テレビごと飛び出していったよ。がはは」。自虐的なジョークはリアクションに困るけど、つられて笑ってしまう。奥様もやさしくて、ボランティアの人たちが今でも会いにくるのもわかる。奥様がお土産にもたせてくれた秋刀魚の一夜干しは脂がのって、驚くほど美味だった。

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