がん治療にともなう副作用の軽減・予防を目指す、基礎研究へのご寄付を

がん治療にともなう副作用の軽減・予防を目指す、基礎研究へのご寄付を

寄付総額

10,438,000

目標金額 6,000,000円

寄付者
312人
募集終了日
2025年9月12日

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プロジェクト本文

目標金額達成への御礼と、

ネクストゴール(1000万円)に向けてのご支援のお願い

 

このたび、皆さまの温かいご支援により、当講座のクラウドファンディングは第一目標を無事達成することができました。これまでにお寄せいただいたご寄付、ならびに励ましのお言葉に、心より御礼申し上げます。

 

今回の取り組みを通して、がん治療に伴う副作用という課題に対して、多くの方々が深い関心と共感を寄せてくださっていることを強く実感いたしました。皆さまからの応援は、研究を進めるうえでの大きな原動力となっております。

 

第一目標の達成を受け、私たちは新たに「ネクストゴール:1000万円」を設定いたしました。

追加でいただくご支援は、基礎研究に加え、当施設におけるドキソルビシンの副作用を評価する臨床研究の推進にも活用いたします。これにより、研究成果をより早期に臨床現場へ還元し、がん治療に伴う副作用の軽減や予防につなげていくことを目指します。

 

クラウドファンディングは最終日まで継続しております。第一目標達成後も、皆さまお一人おひとりからのご寄付が、がん治療薬の副作用対策の研究をさらに前進させる大きな力となります。

引き続き、本プロジェクトへのご支援・ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

 

札幌医科大学 医学部 薬理学講座
久野篤史

 

本クラウドファンディングの概要

 

近年のがん治療の目覚ましい進歩により、がん患者の生存率は改善してきています。そして、治癒が期待できるがんが増えてきた一方で、その治療にともなう副作用に一層の注目が集まってきていると言えます。

 

従来から使用されている抗がん剤、ドキソルビシンシスプラチンなどのがん細胞を攻撃する薬は、これまで多くの患者さんの命を救っており、現在でも多くのがん種の治療に中心的な役割を果たしています。しかしこれらの薬によって生じる可能性がある副作用は、がん治療を制限するだけでなく、生命をも脅かしうるため、副作用の対策・制圧に向けての研究も不可欠です。

 

がん治療薬の副作用の研究を開始して直面したことは、がんや心臓病といった病気そのものに関する研究とは異なり、がん治療薬の副作用に関する研究には、研究費や助成金が集まりにくいという現状です。近年注目が高まってきているとはいえ、この研究を推し進めることは困難な状況にあります。

 

だからこそ、クラウドファンディングという形で、多くの方にこの問題を知っていただくとともに、基礎研究に対する費用にご支援をお願いすることにいたしました。当講座へのご支援をよろしくお願い申し上げます。

 

札幌医科大学 医学部 薬理学講座

久野篤史

 

もくじ

 “がん治療の副作用”という、見過ごされがちな問題の解決へ!

 細胞の「番人」サーチュインのはたらきと副作用との関連を探る

 クラウドファンディングによっていただくご寄付の使いみち

 「患者さんが安心して十分ながん治療を受ける」未来への道のり

 本研究へいただいた応援のメッセージ

 プロジェクトメンバーからのメッセージ

 税制上の優遇措置について

 ご寄附に際しての留意事項

 

“がん治療の副作用”という、見過ごされがちな問題の解決へ!

 

札幌医科大学 医学部 薬理学講座の久野篤史(くのあつし)と申します。私は、疾患の治療に用いられる「薬」についての学問である「薬理学」の基礎研究者です。

 

当講座では、これまで主に心疾患・骨格筋疾患・腎疾患・脳神経疾患に対する治療薬についての研究を行ってきました。また、私は内科医として主に心臓・腎臓疾患に関わる診療にも携わっており、これまで多くの患者様と向き合ってきています。

 

その中で、がん治療中の患者さんが「がんそのもの」の症状以外にも、治療に伴って心臓や腎臓などに副作用が生じる場合があるために、生活の質が低下したり、生命の維持が困難になるといった現実を目の当たりにしてきました。

 

 

 

● がんの治療薬で、なぜ副作用が問題となるのか

 

がんの薬物療法の目的は、がん細胞を攻撃して体内から排除することです。

しかし、がん細胞だけを狙うことは現時点では難しいため、正常細胞をも攻撃してしまうために生じる副作用が未だに問題になっています。

 

がん治療薬は、がん細胞と同様に活発に分裂する細胞に対しても細胞が増えるのを抑えてしまう結果、副作用に結びつきます。これらの代表的な例としては、髪の毛を作る細胞・腸の細胞・血液を作る細胞などに影響が出て、脱毛・下痢・貧血・白血球減少などの副作用が生じることがあります。

 

ドキソルビシン、シスプラチンはいずれも、がん細胞のDNAに結合してがん細胞が増殖するのを止めたり、がん細胞を死に至らせたりする作用があり、さまざまながんの治療に用いられます。

 

ドキソルビシンの有名な副作用としては、心臓の機能障害が知られています。そのほか、腎臓・肝臓などの障害が現れることがあります。また、シスプラチンの注意すべき副作用として、腎臓機能の障害が知られています。

 

 

● 副作用が生じる頻度はどの程度か

 

副作用が生じる頻度は、薬の種類によっても大きく異なります。特定の薬に関する副作用の発症頻度は、臨床試験(治験)の際に調べられます。しかし、副作用の出やすさは薬の種類だけではなく、患者さん個々の背景因子・疾患によって異なることがあります。

 

例えば一般的に、高齢である・糖尿病がある・もともと心臓病や腎機能障害がある方は、副作用が出現しやすいと言えます。また他に使っている薬(併用薬)などにも影響を受けます。

 

ドキソルビシン

ドキソルビシンによる治療に際しては、国内臨床試験における何らかの副作用発現率は、悪性リンパ腫、乳癌に対する治療では93% 、骨肉腫に対する治療では100%と記載されています。対象疾患や併用薬にもよりますが、なんらかの副作用により治療を中止せざるを得ない割合は5~20%にのぼると報告されています。特にドキソルビシンには心毒性という有名な副作用があり、発症すると心不全に苦しむことになります。さらにドキソルビシンには心毒性以外にも腎臓・骨格筋・皮膚に対する毒性が知られています(出典:添付文書, Annals of Oncology 2004, 15: 440–449など)

 

一方で、分裂しない心臓の細胞において副作用がなぜ生じるのか、薬によりDNAに傷がつくことなどいろいろな説が唱えられていますが、まだよくわかっていないのが現状です。

 

シスプラチン

シスプラチン投与時には一般的ながん治療薬の副作用が出現することがありますが、その他の重要な副作用として腎臓の機能障害が知られています。腎障害はシスプラチン投与患者の20〜35%で発症することが知られています(出典:添付文書、「がん薬物療法時の腎障害診療ガイドライン」)

 

 

特に私自身ががんと心血管病の強い関連を強烈に意識するようになったのは、がん闘病中の私の親類ががんではなく心血管病で突然命が絶たれたという経験からも来ています。

 

「どうしてがんではなく副作用で…」「がんは治っているのに…」という思いを持つ患者さんやそのご家族は少なくないと思います。しかし、現状ではがん治療の副作用への対策は十分とは言えません。

 

私は薬理学の研究者として、そして患者に直接かかわる医師として、“治療の副作用”という見過ごされがちな問題の解決のために、基礎研究によりこれらがん治療薬による副作用を科学的に解明したい、と思い立ちました。

 

● 現時点での副作用への対応・対策は

 

吐き気や嘔吐に対しては制吐薬があらかじめ投与されます。白血球の減少が生じたら、感染対策に加えて白血球を増やす薬(G-CSF製剤など)を用いるといった対応がなされています。これらのように対策がある程度定まっている副作用があります。また副作用の程度によっては、がんの治療としては好ましくはありませんが、薬の投与量を減らす、間隔を延ばす、などの対策を行うことがあります。

 

ドキソルビシンの投与量に応じて心毒性の頻度が高まるので、ドキソルビシンの生涯投与量の上限は500mg/m²が一つの目安として知られています。しかし投与量がその上限以下でも、9%の患者さんで心毒性は発生しうるという報告があります(Circulation 2025, 131, 1981–8)。心電図、血液検査、心臓超音波検査により定期的にモニターしてできるだけ早期に心障害を検出し、心障害が生じれば心不全の薬物治療を開始します。心不全治療薬による予防が試みられていますが、未だ一定の見解はありません。そしてドキソルビシン投与後に心不全を発症した場合、予後が不良であることが知られています。

 

シスプラチンによる腎障害の予防策としては、輸液による尿量確保があります。ただしこれのみで腎障害を完全には予防できないのが現状です。

 

 

このように、がん患者の治療において循環器医・腎臓医が関わる場面が多くなってきたという背景から、新しい学問領域としてOncoCardiology(腫瘍循環器学)OncoNephrology(腫瘍腎臓学)が提唱されてきており、今後ますますの発展が期待されています。

 

循環病態内科学分野の古橋教授(左)、腫瘍内科学分野の高田教授(右)とともに

 

 

細胞の「番人」サーチュインのはたらきと副作用との関連を探る

 

本プロジェクトで研究の対象としているドキソルビシンやシスプラチンによる臓器障害は、がん治療を制限するだけでなく、生命を脅かしうるので注意が必要です。したがって、がん治療の有効性や患者の生活の質をさらに高めるためには、これら副作用への対策を確立することが重要であるのは間違いありません。 

 

 

これまで当講座では、長寿因子と呼ばれる「サーチュイン」という蛋白のはたらきに注目して研究を行ってきました。サーチュインは各臓器の細胞の中で、酸化ストレスやエネルギー不足といったさまざまなストレスに対する「防御反応」を担う役割があります。

 

したがって、サーチュインを活性化することにより副作用(臓器障害)を軽減する可能性についての研究を続けてきました。

 

 

● サーチュインの発見の歴史

サーチュインは、酵母の寿命を延ばすSir2(サーツー)遺伝子として見つかりました。その後、ヒトを含む哺乳類でもSir2様の遺伝子があることが示され、現在ではこれらをまとめて「サーチュイン」と呼んでいます。

 

● サーチュインのはたらきについて

サーチュインは細胞内においてストレス下で様々な蛋白からNAD+依存性にアセチル基を外す、脱アセチル化酵素としてはたらきます。その結果、標的蛋白の作用が変わり、ストレスから細胞を守ろうとする作用があらわれます。従って、サーチュインは細胞の「番人」としてはたらき、サーチュインの活性化はより細胞保護的に作用することが期待できます。

 

● サーチュインと疾患とのつながりについて

サーチュインのはたらきの低下は、以下の疾患と関連することが明らかになりつつあります。

動物実験レベルでは我々の研究結果を含め、心臓疾患、骨格筋疾患、腎臓疾患、脳神経疾患など幅広い疾患において保護的に作用することが示されています。一方で、サーチュインの活性化による治療については、患者さんへの応用はまだされていません。

 

 

 

 

最近の研究成果のご紹介 ― 臓器毒性に対するサーチュインの保護作用 ―

 

我々は、難病である筋ジストロフィーの患者さんにおいて、サーチュイン活性化薬として知られるポリフェノールであるレスベラトロールを内服していただき筋機能に与える影響を評価しました。その結果、レスベラトロール内服による筋機能の向上といった結果を得ています (Kawamura, Kunoら, Scientific Rep. 2020)。したがって、ヒトでもサーチュイン活性化は臓器保護的に作用することが期待できると考えています。

 

そして最近では、抗がん剤による副作用としての臓器毒性に対する保護作用に焦点を当て検討してきました。

 

その成果として、マウスモデルを用いた研究で、サーチュインの活性化薬の投与によってドキソルビシンによる心毒性が軽減することを見いだしました。またドキソルビシン投与後に生じる腎臓の障害や筋萎縮も、サーチュインの活性化により抑制できることを見いだしました。(出典:Kunoら, Cardiovasc Res 2023, Saitoら日本循環器学会学術集会2024)

 

 

 

したがって、サーチュインはドキソルビシンによる心・腎・筋毒性を軽減する可能性が示されました。このように、がん治療薬による臓器障害を科学的に解明してそれを制御すれば、副作用の制圧につながることが期待できます。

 

 

現時点ではサーチュインが副作用対策の重要な鍵を握っているらしい、ということまではわかってきたのですが、各臓器で副作用が出現するしくみや、なぜサーチュインが副作用対策として効果的なのかが解明されていません。また、がん細胞もサーチュインを持っていることが知られているため、がん治療の効果に影響がないように副作用を抑えることが必要になります。この点も克服する必要があるかもしれません。

 

皆さまからのご寄付によって我々の研究をさらに発展させ、その成果によりがん患者さんが安心して十分ながん治療を受けることができる未来を提供することができればと考えています。 

 

 

クラウドファンディングによっていただくご寄付の使いみち

 

本クラウドファンディングを通していただくご寄付をもとに、がん治療薬による副作用のメカニズムを解明し、副作用を軽減できる治療法の開発のための基礎を築く研究を行います。具体的には、以下のような内容を進めていきます。

 

①マウスモデルや培養細胞モデルを用いて、ドキソルビシンやシスプラチンといったがん治療薬による心筋障害・腎障害・骨格筋障害・皮膚障害などの副作用モデルを作成します。またサーチュイン活性化薬を投与することによる副作用軽減効果を調べます。マウスモデルでは遺伝子改変による影響なども調べます。

②心臓・腎臓・骨格筋・皮膚・血液などの臓器・組織で障害の程度を調べます。培養細胞の実験でも細胞障害性を評価します。

③なぜ臓器や細胞に障害が生じているのか、またどうしてサーチュイン活性化薬が保護的にはたらくのかを調べる目的で、遺伝子発現や代謝産物などの変化を詳しく調べます。

 

以上の解析から、副作用の予防に結びつく可能性のある新しい標的分子を見つけます。プロジェクトの成果は、国内外の学会での発表を目指します。そして、英語論文で全世界に発信します。

 

 

クラウドファンディングの目標金額 600万円

 

研究に要する費用 420万円

 ・実験消耗品費 120万円

 ・解析費 100万円

 ・学会発表・参加にかかわる費用 100万円

 ・英文校正・論文掲載のための費用 100万円
その他、クラウドファンディング手数料、諸経費など

 

※本研究計画の実施完了予定は、2027年度末(〜2028年3月末)を予定しております。

※なお、本プロジェクトに関わる動物実験の計画は、本学の該当する委員会で承認を受けております。また必要に応じて新たな計画や計画の変更を申請し、承認を得て進めてまいります。

 

 

 

「患者さんが安心して十分ながん治療を受ける」未来への道のり


研究は患者、医療、そして社会の「未来」を変えると私は信じています。

本研究の先にあるものは「患者さんが安心して十分ながん治療を受ける未来」の実現です。

 

 

副作用により治療が十分受けられないといったことを避け、がん医療の質を高める。がんが治癒しても副作用に苦しまずに安心して暮らせる。このような未来の実現のために、皆さまと一緒にこのプロジェクトを進めていけたら嬉しく思います。

 

そのために本プロジェクトで得られた成果から、以下のような展望を見据えており、患者さんへ還元できるような未来につながっていきます。

 

・本プロジェクトを通して発見する標的候補が、実際に副作用の軽減に結びつくのかをマウスモデルや細胞モデルで検証すること。そして、将来的には「副作用予防薬」としての開発へとつなげていきたいと考えています。

 ↓

・がん患者さんにおける副作用の現状を把握し、そして副作用ががん患者さんの生命予後や生活の質にどのような影響を与えるかを調べます。

 ↓

・がん治療薬による副作用を事前に検出する「バイオマーカー」開発への展開を見据え、さらなる研究を進めます。

 

 

本研究へいただいた応援のメッセージ

 

古橋眞人 先生

札幌医科大学 医学部 内科学講座 循環病態内科学分野 心臓・血管内科学部門/代謝・腎臓内科学部門 教授

 

札幌医科大学 医学部 内科学講座 循環病態内科学分野の古橋です。私は循環器内科および代謝・内分泌・腎臓内科を主宰する立場として、日々診療現場においてがん治療に伴う心臓・腎臓・代謝機能への障害という複雑かつ重要な課題に直面しています。本プロジェクトは、がん治療の有効性を損なうことなく、心腎機能を保護するという、まさに現代医療に求められる統合的アプローチを実現しようとするものです。

 

患者さんの長期予後や生活の質の向上に直結する、大変意義深い取り組みであり、医療の新たな可能性を切り拓くものと確信しています。久野先生の確かな研究力と情熱が新たな医療の扉を開くと信じ、本プロジェクトの成功を心から応援しています。

 

高田弘一 先生

札幌医科大学 医学部 内科学講座 腫瘍内科学分野 教授

 

私は腫瘍内科医(がん薬物療法専門医)として、日々多くのがん患者さんに対し、薬物療法(抗がん剤治療)を行っています。今回研究対象となっているドキソルビシンとシスプラチンは、長年にわたり使用されてきた古典的な抗がん剤でありながら、現在も標準治療薬(最良の治療)です。

 

しかしその一方で、副作用の影響で治療の継続が困難になる患者さんも少なくありません。久野先生の今回の研究内容を伺った際、その意義と可能性に強く共感し、すぐに応援を決意いたしました。この研究成果が一日でも早く実を結び、多くのがん患者さんに還元されることを心より願っております。そしてその一助となれることを、大変光栄に思っています。

 

橋本暁佳 先生

札幌医科大学医学部 医療安全・病院管理学講座教授
札幌医科大学附属病院 副院長、医療安全部部長

 

札幌医科大学 医療安全・病院管理学講座教授の橋本暁佳です。附属病院医療安全管理責任者を拝命し、先進医療の安全施行を、病院組織として日々サポートしています。がん治療における副作用をいかに軽減するかという問題の解決は、患者安全の視点でも大学病院に課せられた最も重要な社会的責任の一つと思います。

 

久野先生はこのテーマに長年取り組み、確実な成果を挙げられてきました。この大切な研究の成果の積み重ねが、全道、全国の医育・医療機関へと広がり、数多くのがん患者さんにとって大きな希望となることを確信しています。この研究の成功を目指し、皆様からの温かいお力添えを心よりお願いする次第です。どうぞよろしくお願いいたします。

 

大西浩文 先生
札幌医科大学医学部社会医学講座公衆衛生学分野・教授

 

札幌医科大学 社会医学講座 公衆衛生学分野の大西です。循環器疾患を中心とした疫学研究や、ICTを活かした健康増進について行政との連携などを進めております。

 

現在、がん患者さんの3人に1人は20~60代でがんに罹患し、仕事を持ちながら通院している方も多くいらっしゃいます。一方で、がんの診断を受けて退職・廃業した方は、就労者のうち約2割もいることがわかっており、わが国ではがん患者さんの治療と仕事の両立支援の取組が進められています。


本プロジェクトにより、がん治療に伴う副作用を軽減・予防できるようになれば、近い将来、治療の副作用のために仕事を断念することのない社会の実現も期待できます。本プロジェクトに対しての皆さまの温かいご支援をどうぞよろしくお願いします。

 

 

プロジェクトメンバーからのメッセージ

 

舘越勇輝

 札幌医科大学 薬理学講座 助教

内科学講座 循環病態内科学分野 心臓・血管内科学部門/代謝・腎臓内科学部門 兼任助教

 

本研究では、主にマウスを用いた心臓病モデルの作成と、サーチュイン活性化薬による心保護効果の作用メカニズム解明を担当します。
 

循環器内科医として日々診療に従事するなかで、がん化学療法中の患者さんに生じる心臓の副作用について、他科から相談やコンサルトを受ける機会が数多くあります。中でもドキソルビシンは、さまざまながんに対して非常に有効な抗がん剤である一方、重篤な心毒性が問題となり、生涯投与量に制限があります。
 

これまで培ってきた臨床経験と基礎研究の技術を総動員し、がん患者さんが心臓への不安なく治療を継続できる未来の実現を目指します。皆さまの温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

 

細田隆介

札幌医科大学 医学部 薬理学講座 助教

 

骨格筋の基礎研究者として、抗がん剤による筋萎縮の克服に挑戦しております。がん治療の進歩により生存率は向上しましたが、治療の副作用による筋力低下が患者さんの生活の質を大きく損なっています。

 

本プロジェクトでは抗がん剤による筋障害の分子機序を解明し、新規な筋保護療法の開発・実用化を目指します。基礎研究で得た知見を臨床応用へと繋げ、治療後も患者さんが自らの足で力強く歩み、健やかに社会復帰できる未来の実現に向けて尽力いたします。皆様の温かいご支援をお願い申し上げます。

 

 

税制上の優遇措置について

 

札幌医科大学へのご寄附については、税制上の優遇措置が受けられます。

 

寄附金受領証明書はREADYFOR株式会社を通じて寄附金が札幌医科大学に入金された日付で発行いたします。札幌医科大学への入金は募集終了の翌々月になりますので、税制上の優遇措置の対象となる年にご注意ください。


※日本の納税者のみ対象となり、海外の方は優遇を受けることはできません。
※寄附金受領証明書のお名前は、ギフトお届け先にご登録いただいたお名前となります。

 

■個人の場合
○所得税の優遇措置(所得税法第78条第2項第2号)
 寄附金額が年間2,000円を超える分について、所得控除を受けることができます。
 寄附金額 - 2,000円 = 所得控除額
(控除対象となる寄附金の上限額は、当該年分の総所得金額の40%を限度とします。)


○個人住民税(県民税・市町村税)の優遇措置
札幌医科大学を寄附金控除の対象法人として条例で指定している都道府県・市区町村にお住いの方は、翌年の個人住民税が軽減されます。都道府県・市町村により取扱いが異なりますので、お住まいの都道府県・市町村にお問合せください。


■法人の場合(法人税法第37条第3項第2号)
寄附金の全額を損金算入することができます。
詳細については、国税庁ホームページ等でご確認ください。


●寄附金受領証明書の発行について
ご寄附いただいた方には、後日「寄附金受領証明書」を送付します。


※寄附金受領証明書の宛先は、ギフトお届け先に登録いただいたご住所・お名前となります。確定申告の際は、氏名と現住所(住民票に記載のご住所)、法人様の場合は登記簿上の名称とご住所での領収証明書が必要となりますので、ご注意ください。


税制上の優遇措置についてのご質問、寄附をご希望される方で当サイトによる操作が困難な場合は、下記のお問い合わせ先までご連絡ください。

 

札幌医科大学事務局研究支援課(寄附金)
Email:kihukin[アットマーク]sapmed.ac.jp
*[アットマーク]を@に変えてご連絡ください。
TEL:011-611-2111(内線22280)

 

 

ご寄附に際しての留意事項

 

・ご寄附の前に、利用規約(https://legal.readyfor.jp/guidelines/terms_of_service_index/)を必ずご一読ください。

・ご寄附確定後の返金やキャンセルは、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。

・ご寄附完了後のお届け先の変更はできません。お間違いのないようご注意ください。
・ご寄附完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。あらかじめご承知おきください。
・本プロジェクトのギフトのうち、【お名前掲載】に関するギフトの条件詳細については、READYFOR利用規約の「命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」の項目をご確認ください。
・ご寄附の累計金額に応じて、大学の取扱に則り、同年度内に10万円以上ご寄附をいただいたご希望者には感謝状の贈呈、累計で個人で30万円、法人で100万円をご寄附いただいた希望者には寄附者銘板へお名前を掲載させていただきます。
詳しくはこちら(https://web.sapmed.ac.jp/jp/section/contribution/honoring/index.html)をご覧ください。

 

・本プロジェクトでは、がん治療薬による副作用の解明への基礎研究に対してご寄附を活用いたします。想定したとおりの結果が得られない場合や、スケジュール通りに進行できない場合があります。
・やむを得ない事情により、プロジェクト内容を途中で変更する、もしくはプロジェクトを開始せず中止又は途中で中止する場合があります。
・プロジェクトが完了してもなお余剰金が発生した場合、プロジェクトに関連する研究または事業に使用させていただきます。

プロジェクト実行責任者:
久野篤史(札幌医科大学医学部 薬理学講座)
プロジェクト実施完了日:
2028年3月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

本クラウドファンディングを通していただくご寄付をもとに、札幌医科大学医学部 薬理学講座にて、がん治療薬による副作用のメカニズムを解明し、副作用を軽減できる治療法の開発のための基礎を築くための研究を行います。 資金の使いみちは以下のとおりです。 研究に要する費用(実験消耗品費/解析費/学会発表・参加にかかわる費用/英文校正・論文掲載のための費用)およびクラウドファンディング手数料、諸経費

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ギフト

3,000+システム利用料


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【個人向け】3千円

・寄附金受領証明書
・お礼のメール
・研究報告書(PDF)

上記に加え、札幌医科大学の顕彰制度
・芳名録(札幌医科大学HP)への氏名掲出(希望者のみ)
・感謝状(同年度内に支援額10万円以上・希望者のみ)
・寄附者銘板(累計支援額30万円以上・希望者のみ)

※寄附金受領証明書はREADYFOR株式会社を通じて寄附金が札幌医科大学に入金された日付で発行いたします。札幌医科大学への入金は募集終了の翌々月になりますので、税制上の優遇措置の対象となる年にご注意ください。
※寄附金受領証明書のお名前は、ギフトお届け先にご登録いただいたお名前となります。
※日本の納税者のみ対象となり、海外の方は優遇を受けることはできません。

申込数
76
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2028年3月

10,000+システム利用料


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【個人向け】1万円

・寄附金受領証明書
・お礼のメール
・研究報告書(PDF)

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※日本の納税者のみ対象となり、海外の方は優遇を受けることはできません。

申込数
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在庫数
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2028年3月

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