舞台「ズィ・シャラク」のテーマ「足遣いについて」

前の投稿で、今回の舞台「ズィ・シャラク」では、体遣いがテーマの一つだと書かせていただきました。

今日はその中でも「足遣い」について書かせていただきます。

 

日本の伝統芸能の中で使われる足遣いに「摺り足」があります。

「摺り足」は足を上に上げずに横に擦って歩く動き方です。

 

現代に生きる我々は、普段、靴を履いています。

靴を履いて、アスファルトの上で摺り足をやろうとすると、どうも似合わない用です。靴底もすり減ってしまいますので、靴を履いた時は、上下で体をひねりながら、大きく足を踏み出す歩き方が似合います。

モデルさんのような。

 

摺り足をしている様を見ると、どうやら足袋・草履・裸足の生活に馴染むようです。

外は土、内は畳か板張り。

 

身体をあまり上下せず、小幅で小さく「シャッシャッシャ」と歩き、

上下運動が少なく、平行移動です。

 

このような平行移動の動きの伝統芸能は、アジアに多いように感じます。

日本、バリ舞踊、タイ舞踊など。

 

対して、リズムをしっかり刻む縦の動きは西洋に多いようです。

 

もしかしたら、騎馬民族「馬に乗ったリズム」と

農耕民族「耕すリズム」

が身体に馴染み、そこから芸能が生まれているのかもしれません。

 

 

そんな生活、リズムに馴染んだ足遣い「摺り足」

舞台での足遣いにもご注目ください♪