東ティモールの自然と文化：ダイビング、温泉、そしてサステナブルなコーヒー栽培

東ティモールの事務所の深堀です。東ティモールはその手つかずの自然と独特の文化で知られていますが、訪れる友人に案内するのが難しいと感じることもあります。多くのアジア諸国と異なり、歴史的建造物が少ない一方で、豊かな自然が旅行者に独特の魅力を提供しています。

アタウロ島の海洋生物の多様性

シェアの活動地の1つ、アタウロ島は海洋生物の多様性と美しい自然環境で有名です。2016年にConservation Internationalという団体が行った海洋調査の結果では、島の周りの10カ所の平均で253種類のサンゴ礁に棲む魚が確認され、世界で最も多様性のある海（海洋多様性）に認定されました。合計で642種類の魚がいるというこの海は、ダイビングやシュノーケリングの愛好者にとってはまさに天国です。多彩な色の魚たちを間近で観察できるチャンスがあります。

マロボ温泉の隠れた魅力
もう一つの見逃せない観光スポットは、東ティモールボボナロ県にあるマロボ温泉です。日本人が第二次世界大戦中に建設したとする説や、ポルトガル植民地時代につくられたとする説。この温泉の起源には複数の説がありますが、その歴史的な背景も魅力の一つです。温泉は山奥の廃墟近くにあり、毎分約2000リットルの温泉水が湧き出ているそうです！その水温は最高で約50度に達し、長いハイキングの後の疲れた体を癒すのに最適です。この秘境を訪れるには首都ディリから車で５時間、そこからさらに坂道を1時間半歩かなければなりません。アクセス道路が整備されれば、より多くの旅行者がこの自然の温泉を楽しむことができるようになるでしょう。

東ティモールコーヒーの持続可能な栽培
東ティモールには2000m級の高い山もあり、高い標高で栽培されるコーヒーが特に有名です。この地域のコーヒーは、日本を含む多くの国で人気を博しており、その独特の味わい—ダークチョコレートのような苦味と柑橘系の酸味が組み合わさっています。日本のNGOなども支援し、有機栽培や無農薬の方法で栽培されています。自然に優しい製法で生産される東ティモールコーヒーを、ぜひ一度お試しいただきたいです。

東ティモールが如何に多様な魅力を持つ国かがご理解いただけましたか？次回の旅行先として、この美しい国を候補の１つとしてご検討されてはいかがですか？