プロジェクトメンバーからの応援メッセージ

　本日ご紹介しますのは今回のプロジェクトに関わる応援メンバー、笹貫淳子さんからのメッセージです。人と人、アートや文化を繋ぐスペシャリストとして現在大阪を拠点に活躍されています。プロジェクトの本質をご理解いただき私たちの想いを代弁してくださっているようなご寄稿に身が引き締まる思いです。

『「なんて目の綺麗な人だろう」、発起人の小原緑さんに数年前に初めてアートフェアでお会いした時の第一印象です。それから作家として「気になる」方でした。しかし、当時の私は緑さんの作家以外については存じていませんでした。それは緑さんが自分のことをあまり人に言わないからです（笑）

しかし、今回、ご縁がありアトリエShiroiToのクラウドファンディングプロジェクトに仲間入りをさせて頂き、緑さんのNOTE（ブログ）を全て読了し、「なんて信念の強い人なんだろう」という強い感動に包まれました。緑さんやアトリエShiroiToを知れば知るほど、「これは世間にお伝えしなければ！」という私のミッションにも思えました。それ以降、緑さんの背中をプロジェクト仲間と一緒に押しています。

私はアートやクリエイティブの企画に数多く関わる中で、「アート表現は平等」と考えています。芸術表現としてのカテゴリー（絵画や彫刻など）やプロ、アマチュアの区別はあったとしても、表現者（性別や人種、その人の特性など）で区別をすることはしないし、それはナンセンスな気持ちがします。昨今、アートブリュットやアウトサイダーアートなど、芸術における障がい者の表現をよく見聞きします。発表の場が増える世の中になったことは素晴らしいですが、障がいのある無しで表現者を区切るよりも、誰もが混ざり合える発表の場作りが理想的ではないでしょうか？　アトリエShiroiToのクラウドファンディングは、まさに障がいの有無に関係なく「いろいろいて良し」で「混ざり合う」ことができる発表の場を作るプロジェクトです。福祉介護施設に通うメンバーが作ったたくさんのアート作品を軸にしつつ、それだけではない、色々なアート作品を地域に、世間に、世界に見せようというプロジェクトです。

心身に何かを抱えているというのは他人事ではなく、常に自分ごとです。心身機能にハンディキャップを持つのは、誰の身にも起こりうることです。また、大阪府交野市星田という町を知らなくても、日本にアトリエShiroiToのような活動をしている福祉介護施設と地域が手を組んだアート活動を参考にしながら、あなたの住んでいる町でも実行可能になります。やがてそれは人や地域の繋がりに優しさや本当の意味での多様性や住みやすさという波及が生まれます。その一つの動きで、今、アメリカから発信されているポッドキャストでもこのプロジェクトやクラファンのリンクを紹介してくれています。カリフォルニアの一都市に住む発信者やそれを聴くリスナーさんは大阪府交野市星田を知りません。知っているのは、「一生懸命やっている人を応援したい」という気持ちです。

また、クラウドファンディングが達成できてアートイベントが実現したら、星田を観光することもできます。七夕伝説由来のロマンチックな地名です。

社会的課題とも言えるこのプロジェクトにご賛同いただけましたら幸いです。

一緒にアートイベントを作っていきましょう！

　　　　　　　　　　　　　クリエイティブコーディネイター　笹貫淳子　』