【研究進捗のご報告】

クラウドファンディングご寄附者様

謹啓

大変お世話になっております。

千葉大学医学部附属病院精神神経科の橋本佐でございます。

現在も引き続き、精神疾患のある妊婦の患者様の、病院受診時から出生後3歳まで追跡を行い、周産期、特に妊娠期の精神科治療（主に薬物療法）と母児や家族の治療における症状や発育の経過を明らかにし、心理・社会的困難を抱える妊産婦・児・家族ケースへの育児支援・家族支援の方法の検証を続けております。

平成30年11月から開始された本研究ですが、令和6年5月31日現在までに、患者群166組・対照群109群、と大変多くの方々にご参加いただきました。

現在も研究は継続中にはなりますが、研究開始当初から研究にご参加いただいた方の中には、お子さんが5歳になられた方までおります。

クラウドファンディングから2年半近くが経過した現在まで、ご寄附者様からの温かいご支援を賜りましたおかげで、本研究を継続でき、多くの方にご参加いただいております。改めて感謝申し上げます。

おかげさまで、ご寄付いただきました研究費は令和6年6月内には使い切る見通しとなります。そのため、6月に本研究のクラウドファンディング終了報告として、皆様にご寄付の収支報告をさせて頂く予定です。報告まで今しばらくお待ちください。

また、このたび研究者間で検討し、現在まで非常に多くの方に研究へご参加いただき一定のデータも取得できたため、研究は今後も続けてまいりますが、一度データをまとめ本研究の最初の論文として世に公表することいたしました。

本研究の成果が、精神疾患をもつ女性やご家族にとって、安心して妊娠・出産・育児できる情報をご提供できるよう今後も尽力して参ります。

皆様とご家族のご健康を心より祈念いたします。

謹白

令和6年5月吉日

千葉大学医学部附属病院精神神経科/千葉大学大学院医学研究精神医学教室

特任准教授

研究責任者　橋本佐