写真展「ヘルソン- ミサイルの降る夜に」開催のお知らせ

皆さまいかがお過ごしでしょうか。
このたびはクラウドファンディングでの温かいご支援をいただき、誠にありがとうございました。

今年、皆さまのお力添えにより、無事にウクライナの写真集「ヘルソンーミサイルの降る夜に」を刊行することができました。

つきまして　今月、東京にて同タイトルの写真展「ヘルソン- ミサイルの降る夜に」を開催する運びとなりました。以下の文章はフライヤーからの抜粋です。

Reminders Photography Strongholdにて、佐々木康写真展「XEPCOH　ヘルソンーミサイルの降る夜に」を開催いたします。

本展は、写真家・佐々木康が、2022年、ロシアによる侵攻下にあったウクライナ南部での滞在をもとに制作した写真集『XEPCOHヘルソンーミサイルの降る夜に」の刊行を記念して開催されるものです。

佐々木は、日々をともに過ごした市井の人々や兵士たちとの時間を通じて、日常と戦争のあわいにある風景を静かに見つめ続けました。そこに写し出されたのは、破壊や接禍ではなく、祈り、眠り、対話といった人間の営み。知の「戦争」イメージに回収されることを避け、名づけられぬ瞬間やすれ違う気配本作は、「戦のウクライナで126日、出会った人々を伝える写真集を作りたい」というクラウドファンディング・プロジェクトの支援を受けて制作が始まり、

2023年にはウクライナを再訪し、南部の街からザポリージャ、東部ドンバス地方などを撮影、帰国後にリマインダーズ・フォトグラフィー・ストロングホールドの「PHOTOBOOK MASTERCLASS」に参加しながら、さらに深められていきました。

ただ「そこに在る」ことに徹したまなざしは、人々の暮らしのすぐ先に戦争があるという現実を映し出し、それがまた、私たちの日常とも地続きにあることを、そっと思い起こさせてくれます　（文 / キュレーター後藤由美）

会期：＜東京＞ 2025年11月15日（土）～11月30日（日）13:00～19:00 会期中無休／入場無料

会場：＜東京＞ Reminders Photography Stronghold Gallery 東京都 墨田区 東向島 2-38-5

（東武スカイツリーライン「曳舟駅」徒歩6分／京成「曳舟駅」徒歩5分）

初日、2025年11月15日（土）14:00～　オープニングレセプション＆アーティストトークが行われます。（オープニングおよびアーティストトークは14:00開始）

登壇者：佐々木康  x ゲスト：古賀義章氏 x 司会進行：後藤由美　

ゲストの古賀義章氏は講談社、週刊現代やフライデーの事件デスクを経て、国際ニュース誌クーリエジャポンの企画から創刊、編集長として雑誌を作ってきました。

その時に佐々木は創刊から写真編集者として、後藤はオバマが大統領に就任するその日に世界中の写真家134人にその場所でその日の1日を撮影してもらうという「This Day of Change 」という写真集のプロジェクトや東日本大震災のチャリティーアプリ写真集「311プロジェクト」などで関わってきました。

古賀氏は、自身でも火砕流発生後に警戒区域として立ち入りの禁止されていた雲仙・普賢岳「OFF LIMITS」や、オウム真理教の上九一色村を撮影し続けた「アット・オウム」など、自身でも写真集を作っています。その他にも巨人の星のインド版「スーラジ ザ・ライジングスター」をプロデュースするなど活動は多岐に渡り興味深い人物です。

支援を通して応援してくださった皆さまにに会えるのを心より嬉しく思います。

2025年11月2日　佐々木 康