元野犬の子と家族になるまでの道

ちょうど4年半前

 

まだ殺処分が停止される前の茨城センターで見つけた

部屋の隅で固まって震える生後半年くらいの姉妹

 

まだ幼いこの子達を置いて帰って来週には、、、

ここにいなかったらどうしよう…

 

管理票には譲渡「否」

 

 

 

そんな、引き出してとにかく連れて帰ることに一生懸命だったころ

 

 

活動を始めてからまだ経験も少なく、引き出した子達は新しい家族にとにかく急いで繋いで、またその空いたところに誰か連れて帰らなきゃと思っていました

 

 

そこで出会った攻撃性の高い「かりん」(写真後ろ)

 

 

おやつを手から食べてくれるまで

 

触れることができるようになるまで

 

私に懐いていると言えるようになるまで

 

 

どれくらいの時間が過ぎただろう

 

 

 

個人から含めたら活動7年、こんなに難しいと悩んだ性格の子はいませんでした

 

 

今では当団体から、少し癖のある子を迎えてくださる里親様達の先輩犬であり

 

かりんでもここまで来たんだから大丈夫と励ましの存在にもなり

 

 

そして今回のプロジェクトの最初のきっかけにもなった子

 

 

最初は新らしい家族に繋げようと、あれこれがんばっていましたが、本当に攻撃性も高く譲渡が難かしかった子です。

 

自宅での預かりに切り替えてお見合いをしながら、

1年がたつころ

 

 

もう家族として過ごしているようなものだし、このままうちの子(家族募集しない子)として迎えようかと考え始めました。

 

 

この性格の子を迎えたら、今までのように犬と一緒にお出かけしたり、カフェに行ったり、旅行に行ったりするのはできなくなるのではないか、脱走が怖くていつもと違う公園に連れて行くのだって勇気が必要…

 

 

そんな風に考えていた時に、少し挑戦をしてみようと。

捕獲機での帰宅を覚悟して近所のドッグランに遊びに連れていきました

 

 

柵を越えるんじゃないか

 

離したら捕まらないんじゃないか

 

 

そんな不安もありましたが、全くの逆

 

 

楽しそうに走り、柵の高さにはドキドキしましたが、帰る素振りをすればちゃんとついてくる

 

 

これなら大丈夫じゃないかと次は旅行に連れて行きました

 

 

もちろん、いろいろな不安もありましたが、

笑顔で一晩中寝ないで遊ぶかりんの姿に、

勝手にかりんを難しい子にしていたのは私の方だったのかと反省しました

 

 

そこで強く家族になろうと気持ちが固まりました

 

 

 

そこからはできるだけ楽しい場所、美味しいものが食べられる場所へ車で行くようにして、最初はヨダレやらおしりからもいろんなものが出てましたが、自然と喜んで車に飛び乗るように。

 

 

現在5歳の誕生日を迎えたかりんは、どこに連れて行っても堂々と飼い主である私の後ろをついて歩き、楽しみ方も甘え方も知っている自慢の「飼いやすい犬」です。

 

 

元野犬の子は、難しい、懐かないと思われがちですが全くそんなことない

 

 

そんな元野犬達の姿を見てほしいと、今回のプロジェクトに挑戦しました

 

 

 

 

ご質問で元野犬の子しか遊べないの？

家族募集中の子しか利用できないの？

当団体関係の子しか利用できないの？

 

 

などいただきました。

 

 

全くそんなことはありません。

 

全ての犬飼いさん達に楽しんでいただける場所を目指しています。

 

そして他団体さんの子達が遊んでもらえる場所にもなったらいいなと願っています。

 

そしてここでの最終目標はシェルターの併設です。

 

基盤が整い、シェルター併設までができるようにがんばります！

ご支援どうぞよろしくお願いします！