独眼竜ヘタちゃんのお話

公園、奥まっているところで生活しているヘタちゃんのお話。

 

ヘタ、「ヘタレ」のヘタちゃん。

成猫で公園に現れたとき、人間にビクビク、他の猫にビクビク、物音にビクビクとしていて、その様子から「ヘタレ」のヘタちゃんと呼ばれるようになったとか。

 

ビックリして道路に飛び出ると交通事故に遭いやすい道に接したエリアに現れたのでメンバー危惧していましたが、どうにか交通の少ない、公園の奥の方にエリアをとって生活してくれるようになり、園内でも給餌の際には落ち着いてご飯を食べられるようになりました。

 

今年の1月、急に元のエリアに現れたと思ったら、喧嘩をしたのか、目に傷を作ってしまいした。先生に相談し、相模原で診察に連れて行くまで毎日給餌に目薬をしていました（爪も立てず嫌がらず目薬をさせてくれる本当に良い子です！）

 

診察に連れていきそこでの診断は、すでに失明し角膜が破けている状態で、かなり痛みがあるのでは、というものでした。ハッとしました。考える基準は、自分がその状態だったらどう感じるか？

眼球摘出は、見た目には痛々しく見えるかもしれませんが、ヘタ本人は独眼竜になったあともかわいい声でスリスリアピールしてきて、猫たちとも喧嘩せずに穏やかに暮らしています。

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外で暮らす以上、たくさんのリスクを抱え猫たちは生きています。猫風邪ひとつだってその命を危険にさらしてしまいます。外の猫だからしょうがないことでしょうか？

 

「猫だったら外で1人で生きていけるだろう」という人間の勘違いで生まれてしまった猫たち。「増えたから手に負えなくて、あとは死ぬしかない」という驚くような考えで猫を捨てているというお話もよく耳にします。この問題は全国どこでも起こっていることです。

語弊があるかもしれませんが、あえていうならば、猫たちは人間の無知や無責任の被害者です。このような境遇にある猫たちのことを頭の片隅にいれ、目の前に猫が現れた時、「この猫はどうして外で生きざるを得ないのだろう」と考えてくれる人が増えるようになることを願っています。目の前のその子に避妊去勢手術を施すことで、その先の何十という命を救うことになる、ということも是非覚えていおて欲しいです。

 

少人数での活動、出来ることには限界があることも事実ですが、私たちは地域猫には、たくさんの「嬉しい」「美味しい」を経験してもらい、「辛い」を取り除くお手伝いをさせていただき、さらにその先「家族の愛に包まれる」を目標に日々活動しております。

 

私たちの目標は、「飼い主のいない猫を無くすこと」。そのためにはみんなの関心、ご協力がなければ達成できません。他人事としてみるのではなく、ひとりひとりが想いを馳せることからこの問題がより良い方に向かうのではないか、そう思っています。

 

当会へのご支援、ご協力、感謝申し上げます。