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今、このテーマの本はなんとしても出さねばならない本だと信じる。

「差別はいけない」「暴力はいけない」と言っても戦争も暴力もなくなりそうにない。

「ヘイト=憎しみ」は確かに醜い、できる限り避けねばならない感情だ。

しかし、その感情から人間が自由になることは、おそらく永遠にないだろう。

そんな人がいたら、その人は愛も失いつつある人かもしれないのだ。

ヘイトスピーチも、もっと悪しき憎悪犯罪も罰則を課し封じ込めればなくなるというものではない。

それは今回の感染症が簡単にアジア人差別や、営業を止めない店への怒りを人々に引き起こしていることからもわかる。

そんな私たちの社会で、ヘイトスピーチにどう対応すべきか。

本書はきっとその一助になるはずだ。