★メッセージリレーNo.16押谷知明様★「世界は１つのチーム」

★第19ランナー押谷知明様★

　押谷様は、インドネシアのスラウェシ島での緊急医療支援活動に医師として参加しました。

　現地で見た惨状は想像をはるかに超え衝撃を受けたそうです。

ご自身も阪神大震災の被災者で、被災して不安になっている方の心に寄り添うやさしさと強い意志を持った仲間思いの人柄です。

押谷先生、ありがとうございます！

　押谷知明様【世界は1つチーム】

 　こんにちは。
　昨年度ジャパンハートで長期ボランティア医師として活動した押谷知明と申します。
　僕は、カンボジアでの活動を終えた直後でしたが、青野さんに声をかけていただき、昨年11月にインドネシアで緊急支援活動に参加しました。

　現地に着いて想像をはるかに超える被害があったことを目の当たりにし、衝撃を覚えました。日本でも数日報道があっただけで、１ヶ月経過しておそらく日本の人々の記憶から忘れられていたと思います。しかし、現地では、報道で伝えきれない甚大な被害が実際にはあり、まだ多くの被災者が助けを求めている状態でした。
　日本の僕らに入ってくる情報は刹那的で、それは仕方ないことですが、当事者はその後何年、年十年と人生に影響を与えるものです。

　もう少しだけ僕らが普段関わっている世界を広げ当事者意識をもち世界をワンチームとしてみることができれば・・・。
　そんな中で、学校支援というのは現地の未来を支える子供たちに届く長期的な視点を持ったとても意義のあるプロジェクトだと思います。
 

もう一つ、印象に残っているのが現地で一緒に活動したインドネシア人スタッフ達です。
　彼らには執念のような熱意を感じました。彼らと話をすると多くは地元の若手研修医やスタッフだということを知りました。

　津波ですべたがさらわれら海岸を見ながら、「私のおばあちゃんもあそこらへんに住んでいて亡くなったの」と、笑顔で教えてくれた時は、強い人だと思いました。この街は私たちがなんとしても復活させる。

　実は僕も阪神大震災の被災者です。「自分の街を愛して信じれば必ず今は壊滅的な状態でも復活していい街になるから、今の神戸は街を愛する人の信じる力で元気になったよ」という話をすると涙を浮かべながら頷いてくれたことを深く覚えています。
　こんな素晴らしい人たちのために少しでも何かできれば。

みんなで応援しましょう！