台湾現地リポートNo.07（実験）

おはようございます。プロジェクトメンバー戸田です。

試作品第一号が届いて以来、野上さんに毎日使用してもらいハードなテストが続いています。改善点を洗い出し最高の状態でお届けできるようベストを尽くしますので引き続きよろしくお願いします！

 

様々なものを手にする時、手放す時のことも考えて、今の自分にも、未来の誰かにも優しい、新しい選択肢を創りたい。そんな想いで私たちは活動しています。

 

「でも手放した後、実際はどうなるんだろう？」

 

私がTZULAIのmodo-cell™製品と出会ってしばらくしてからふと思い浮かんだ疑問です。同じように感じている方もいらっしゃると思いますが、そんな疑問に向き合うため、台湾ではいくつかの実験を行っています。

 

その一つは、「台湾現地レポートNo.03」でもお伝えした簡易燃焼実験。結果はご覧の通り。木と同じように燃えて灰になります。

 

もう一つが、土壌化実験。

TZULAI社のmodo-cell™製品を土に埋めて定期的に経過を観察しています。台北市内のバルコニーで植木鉢の土に埋めたり、郊外で野菜や果物の生ゴミや枯れ草と一緒に土に埋めたり、いくつかのパターンで実験していますが、確実に分解されて小さくなっていっている様が見て取れます。

 

 

 

そんな中、ロジャー社長が、台北市内のポップアップストアの一角を借りた、参加型の生分解性公開実験もスタートしました。実験には誰でも参加できます。

 

 

実験に使われる透明のガラス製のポットには、TZULAI社のmodo-cell™製品を始め、コーヒーかす、籾殻、竹の端材や、枯葉に落ち葉等々、月替わりで異なる素材を用意し、訪れた参加者がその月の素材をポットの中に入れてゆきます。中にはティーツリーの苗木が植えられているポットもあり、土壌の変化のみならず、植物の成長具合も観察することができます。

 

変化の様子はポップアップストアのボードにも掲示したり、SNSでもポストされるので、参加者の皆さんも自身が参加した実験の行く末を追えるようになっています。

https://www.facebook.com/TZULAii/

https://www.instagram.com/tzulaii/

 

 

社長のロジャー曰く、この実験は各素材の生分解性や変化を観察することも目的の一つですが、一番の目的は、実験を通して人々に自然界の循環に関心を持ってもらい、親しんでもらうこと。自然を愛する根っからのサーファーでもあり、子供達の未来に思いを馳せる二児の父でもあるロジャーらしい実験企画です。

 

自然界から原材料を手に入れて、加工して道具として使う。そして手放す時には、感謝と共にできる限り負荷を減らして自然界に戻したい。

 

彼の言葉からそんな想いを感じますし、それこそ私が彼と一緒に仕事させてもらっている理由です。こういう循環があることや、循環させる技術があることを一人でも多くの人に知ってもらい、新たな選択肢を創り出すことができればと強く思っています。