From Seed to Cup (実行委員の想い #1)

焙煎人は、自分が納得するコーヒー豆をテイスティングし、納得いくものを購入し、その豆にあった焙煎を施します。

 

 

どの国の、どの地域の、誰が作った、どの様な品種、どんな処理方法、など事細かく知る事が必要になりました。

 

文字での情報はもちろん、直接現地に行く機会も徐々に増え直接現地の人とコミュニケーションをとり、どのようにコーヒーを育てているか、どのような暮らしをしているか、今後どのようなチャレンジをしていきたいか、などの話を聞くこともできるようになりました。

 

 

 

そこで感じたことは、私が今まで行ってきた農園の方々の多くは日本人に比べてとても貧しく、インフラがしっかりと整っていない所ばかりだったということです。貧富の差が激しく農園主の方はまだ良い暮らしをしていますが、そこで働く方々の暮らしは厳しいものだと思います。

 

 

しかし、その厳しい環境の中でも真面目にコーヒー豆を生産することで品質の高いコーヒー豆が作られています。 私たち焙煎人は、その努力により作り上げた品質の高いコーヒー豆を相当の値段で買い付け、現地で働く方々の生活を少しでも良くし、向上心を上げられれば更に高品質のコーヒー豆を栽培でき、そのコーヒーを飲む消費者の方々にもより良いコーヒーをお届けできるようになります。

 

 

今年のつくばコーヒーフェスティバルでも、様々なロースター、そのロースターが選んだコーヒー豆が沢山並びます。 同じ農園の同じ精製処理の豆でも、ロースターによりその表情はかわります。 ぜひお楽しみください。

 

 

つくばコーヒーフェスティバル2019

実行委員長　古橋 見洋