ニューカレドニアの伝統的な家　CASE（カーズ）

今日は、私たちがベッドルームとして使っているCASEをご紹介します。

 

 

Case（カーズ）はニューカレドニアのカナック先住民が住む伝統的な家です。精神的な意味合いも深いこの建物は、通常、先住民以外が勝手には建てられません。夫のYannは、この地区に古くから住むカナック先住民のリーダーにうかがいをたて、5人のカナック先住民の手を借りて一緒に建てました。CASE全体の設計図はYannが独自に作ったものです。ただ、この設計で立てて良いかどうかはカナック先住民に確認したそうです。

 

【CASE（カーズ）の素材】

〇中央の木：KI

カナック原住民の言葉で「KI」という種類の木だそうです（＾＾）。夫がカーズを建てる時、手伝ってくれたカナック原住民の方が森へ入って探してきてくれたそうです。

〇屋根

　外側：Paille（パイ）・内側：Niaouli(ニアウリ)の皮

　横柱：iron wood/ bois de fer

〇壁：Jonc（ジョンク）

　縦柱：Gaiac（ガヤック）

 

※中央の木「KI」は家主であるYANNを表します。周りを約10本のガヤック（縦柱）が支え。そのガヤックとセンターの「KI」を繋ぐようにIRON　WOODが横柱として走っています。中央の「KI」と周囲のガヤックは主従の関係だと言われます。主従はiron wood（横柱）を通してコミュニケーションを取っているそうです。時に主人が悪い気を起こした時には、従である周囲が止めようとします。そうして主従が協力して家を守るといった意味あいがあるそうです。

 

新着情報では、私たちの生活やニューカレドニアの文化、2人であくせく建築している道場とアトリエの様子をこまめにお伝えしていきたいと思います。

次回の新着情報も楽しみにお待ちください。