写真家ストーリー⑦竹沢うるま

今回のプロジェクトメンバー12名の写真家たち。

 

それぞれが、このプロジェクトのために提供した写真作品について、そのエピソードをリレー形式で紹介します。

 

第七回は、竹沢うるまから。

 

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撮影地：ボリビア・ポトシ

 

日本を旅立って半年ほどした時。私は旅することに疲れ切っていた。そんなとき、偶然、小さな村で行われていたケチュア族の祭りで、数人の踊り子たちに出会った。

 

彼女たちは、私にどこから来たのか、日本では何をしているかなど、多くの質問を投げかけてきた。独りで旅することに疲れていた私は、彼女たちの心の温かさに触れ、ほっと気持ちが安らぐのを感じた。

 

私は数日続く祭りに毎日通い、その最後を見届けた。色鮮やかな衣装で激しく踊る彼女たちは、もはやエネルギーの塊に見え、この写真を撮った。

 

踊りの名前は「ティンク」と呼ばれており、後で知ったことだが、その意味は「出会い」を意味している。

 

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●竹沢うるま　Uruma Takezawa

1977年生まれ。世界各地を旅しながら写真を撮る。ダイビング雑誌のスタッフフォトグラファーとして水中撮影を専門とし、2004年よりフリーランスに。2010年〜2012年にかけて、1021日103カ国を巡る旅を敢行し、写真集「Walkabout」と対になる旅行記「The Songlines」を発表。日経ナショナル ジオグラフィック写真賞2014グランプリ受賞。

http://uruma-photo.com

 

●写真展「Boundary」
東京 2021年1月14日(木)-1月20日(水)　キヤノンギャラリー銀座 

大阪 2021年2月4日（木）-2月10日（水）　キヤノンギャラリー大阪

●旅行記「ルンタ」（小学館）
12月下旬発売