写真家ストーリー⑧鮫島亜希子

今回のプロジェクトメンバー12名の写真家たち。

 

それぞれが、このプロジェクトのために提供した写真作品について、そのエピソードをリレー形式で紹介します。

 

第八回は、鮫島亜希子から。

 

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インドの砂漠地方ラジャスターンはカラフルな街がたくさんあります。

 

ピンクシティ、ブルーシティ、ゴールデンシティ。そして私の大好きなホワイトシティ、ウダイプル。ウダイプルにはマハラジャが住む宮殿が今でもあります。

 

それだからか少し治安が良い気もするし、住んでいる人々も穏やかで親切で人懐っこくて、優しいインドの街。

 

そんなウダイプルで行われる春の訪れを祝うお祭り、メワール祭の写真です。

 

このお祭りの主役は女性。小さな子も、お年寄りも、年頃の女性も、みんな一張羅の素敵なサリーを身につけて、メイクだってバッチリ決めて綺麗に着飾ります。

 

日が傾き始めた夕方、街の女性たちが煌びやかな人形を頭に担ぎ、ガートまで街中を歩きながら運んでいく姿は夕日と相まってとても綺麗でした。大勢集まった女性たちのエネルギーで満ちたガートは、いるだけで見ているこっちも心が躍ってしまいます。

 

華やかな衣装に包まれ、とっても嬉しそうな彼女たちは、水辺で歌って踊って。祈りを捧げて。その姿はカラフルな花がそこで咲き乱れているかのようで、日が暮れてしまってからも、ずっとみていたくなる本当に美しい瞬間でした。

 

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●鮫島亜希子　Akiko Sameshima

インドネシア育ちのフォトグラファー。 日本大学芸術学部写真学科卒業。 藤代冥砂氏のアシスタントを経て独立。雑誌や広告を中心に活動。 スパイス好きが高じ、現在スパイスをモチーフとした作品を製作中。

www.akikosameshima.com

http://www.instagram.com/akiko_sameshima/