
支援総額
目標金額 3,000,000円
- 支援者
- 252人
- 募集終了日
- 2019年3月26日
シロアムの園での新型コロナウィルスの状況
世界中が新型コロナウィルス蔓延で大きく変化してしまった中で、皆様、いかがお過ごしでしょうか?皆様と皆様の大切な方々はご無事でしょうか?日本の緊急事態宣言が解除されましたが、まだまだ様々な困難の中で過ごしていらっしゃることと思います。
ケニアも3月12日に最初の患者さんが発表されて以来、学校やレストラン閉鎖、教会礼拝も含めた集会の禁止、国際線全便運休、夜間外出禁止、都市封鎖と、一日一日規制が強まっています。5月30日現在、確認された感染者1,888人、死者63人、日本に比べればとても小さな数字ですが、ちょうど一か月前が396人(感染が始まってから2か月弱)であったことを考えると5倍近くで、この数週間、特にこの1週間は新規感染者が急激に増加しており、人が密集し、暮らしが楽ではないスラム内での感染の拡大がみられます。
シロアムの園の子ども達やご家族、そしてスタッフは、今のところ感染もなく無事にしております。3月21日より通常の療育活動を中止しておりますが、4月に入り、多くのご家族が経済的に追い詰められている様子を知りました。元々多くのご家庭が日雇いによる仕事で生計を立てていましたが、日雇い仕事がなくなり、また定職があったのに解雇されている人たちも多く、この状況が始まって以来、一切収入がないご家庭、日々の糧や家賃を払えず困っているご家庭がたくさんです。そのような中で、4月と5月に2回にわたり、子ども達の家を一軒一軒訪ねて食糧支援を行い、子ども達やそのご家族の様子を確認してきました。そのような中で、これはケニア特有のことでもなく、またコロナ以前からの問題であったことでもあるのですが、多くのことがこのような状況の中で悪化していることを見てきました。
例えばL君、7歳の自閉症で多動な男の子です。普段はシロアムの園に週3回通っていましたが、それ以外の日は一つの部屋に閉じ込められて、排泄も食事も全てそこで行われていました。多動なL君は、どこに行ってしまうかわからない、事故にあうかもしれない、そんな思いでお母さんはL君を何も物がない(壊されるといけないので)一室に閉じ込めていました。また、ここ1年くらいL君には「反芻」の癖がありました。周りの人の関心を引きたい時、フラストレーションを感じる時に、お腹の中身を口まで戻し、口の中でくちゃくちゃしたり、吐いたりするのです。療育活動で「容器」状のものを使う時は、L君はその中に胃の内容物を吐き出すことがよくあるので、要注意でした。
お母さんは躁鬱の気があります。躁の時には非常に活動的ですが、逆に鬱の状態になるとふさぎ込んだり、シロアムで泣き崩れてばかりだったりします。また、フラストレーションで過食になり、親御さんの集いのなかでも揚げパンを十何個も食べたりすることがあり、周りの親御さんたちもずいぶん気遣っていました。きちんとしたカウンセリングや医療機関の受診を進めても、拒否されています。また、L君のお姉ちゃんも自閉症と知的障がいがあり、寄宿舎のある特別支援学校に預けていました。
このL君の家を4月中旬に訪問した時には、寄宿舎から帰ってきているお姉ちゃんとL君は二人でその部屋に閉じ込められていました。お姉ちゃんは寄宿舎でちゃんとした面倒を見てもらっていなかったようで、腕に縛られていた跡やひどいおむつかぶれなどがたくさんありました。L君はものすごく多動で、屋根の梁に上り、降りてこないことも多かったようです。ご家庭は、経済的にもとても大変そうでした。
その後、姉弟はシロアムの少数療育を一回利用したりしていましたが、5月中旬に訪問した時には、二人は相変わらずその部屋に閉じ込められており、二人とも尿糞便やL君の吐物まみれになっており、特にL君は衰弱して動けなくなっていました。お母さんの精神状態も大変な状況でした。このような状況でL君を病院に連れて行っても、病院でL君や親御さんのことをちゃんとわかってくれるわけもなく、訪問したスタッフはその場は部屋の掃除を手伝ったり、お母さんとお話をしたりして、翌日からL君とお姉ちゃんは週二回ではありますが、日中シロアムでお預かりすることにしました。
シロアムの園では、男性アシスタントであるジョンをL君担当者と決めて、「お兄さん」的な役割をしてもらうようにしています。自宅では衰弱していたL君、体重は減っていたものの、スタッフがL君の体や洋服を洗い、さっぱりさせてから、ジョンに見守られながらシロアムの園庭で思いきり走り回り、砂場で一人の時間を過ごしたりしました。そのうちにここにいる間は反芻がなくなり、笑顔になりました。先日はL君たち姉弟がシロアムの園に登園している間に、ソーシャルワーカーは「ちょっとL君のお部屋のお掃除でも手伝いながら、お母さんと話してくる」とL君の家に家庭訪問に出かけていきました。お父さんやお母さんと色々お話ができたそうです。
シロアムの園の食糧支援訪問は、スラムなどで行われている食糧支援とは違って少ない人数への支援ですが、心がこもっています。配布物はウガリ粉(トウモロコシの粉)、米、砂糖、豆、子ども達用のお粥の粉、ロングライフミルク、調理油、石鹸、マスクなど(石鹸はユニリバーから、マスクは個人の方にご寄附いただきました!)、第一回目はこのような一般的な物品をもって家庭訪問をしたところ、多く子ども達はおもちゃをもっておらず、遊ぶのも大変そうでした。そこで第二回目は、スタッフが一人一人のお子さんたちの好きなこと、得意なこと、できることを考えて手作りのおもちゃを作って持っていきました。音楽の好きな子には、豆の入ったペットボトルを、ご寄附でいただいたキラキラするテープでデコレーションしたマラカス、ペットボトルを握れない子には、腕時計のようにつけるマラカス、動くのが好きな子には、スポンジの切れ端をまとめて、中に小さな豆の入った容器を入れて、タコ糸で丸めて作った音の出るボールなどなど、スタッフは一つ一つ心を込めて作っていました。私からは何一つ提案したわけではないのに、一銭もかけずに、あるもので作っていました(安月給で、団体にお金がないこともよく知っており…苦笑)。コロナのことがなくても、普段から寄り添っている人たちには、「今自分のできることを、愛をもって行う」ことができるだと思います。
家庭訪問を通して、子ども達やご家族のニーズを知り、この一か月は少人数療育を行ったり、訪問リハや医療の提供、電話相談など、シロアムの園はコロナ時代にも、目の前の愛する人たちのために、日々頑張っています。
コロナ感染は世界中で起こっていることですから、それぞれの場にあって、想像もできない大変なことが起こっていると思います。日本からのニュースで、聴覚障がい者たちは、普段口の動きで読み取っているのに、みんながマスクをしているために話しかけられていることすらわからないこともあると聞きます。視覚障がい者たちは、普段色々なものを触って確かめることをしているので、触ると感染する可能性が高い状況で、非常に不安であると聞きます。一律10万円がもらえる給付金も、路上生活者たちが受け取るのはとても難しいという話も聞きます。私はそのような話を聞いて、自分に知らないところで多くの人が予想もつかないような大変な思いをしていることを知り、ケニアにいる自分にできることを考えます。
シロアムの園の子ども達のご家庭は、普段から障がい者手当や優遇もない、もちろん10万円どころか、少額の給付金もなければ生活保護もない、失業保険もない、そのような中で生きています。これらの問題は今始まったことではありませんが、コロナによって、元々の問題が私たちにもっとよく見えるように露出したのだと思います。私たちのスタッフは、子ども達やご家族がコロナ感染で亡くなることがないようにと願う一方、飢餓や虐待で亡くなることがないように子ども達を守っていかなければなりません。
食糧支援では、一家約4人(10人以上の大家族もあれば、二人母子家庭も多いため、平均4人と見積もっています)が一か月生きていける量として、約3000円分の食糧を配布しています。今感染数が増えてきているケニアでは、この食糧支援はまだしばらく続くことと思います。皆さんから3,000円のご協力をいただければ一か月、18,000円のご協力をいただければ半年、ひとつのご家族が食べていくことができます。皆さんが大変な思いをしているこの時期に、このようなお願いは心苦しいですが、余裕のある方は、ご協力いただければ嬉しいです。
ゆうちょ銀行
口座名:「シロアムの園」を支える会(シロアムノソノ ヲササエルカイ)
店番:019 店名:〇一九(ゼロイチキュウ)
預金種目:当座
口座番号:0665132 (00190-3-665132)
皆様の安全と健康が守られることを、ケニアから心を込めてお祈りしています。
シロアムの園代表 公文和子

リターン
3,000円

「シロアムの園を応援します」
*感謝の気持ちをこめてサンクスメールを送ります
*公文和子・サンクス講演会へご招待します
(交通費自己負担、詳細は後日お知らせします)
- 申込数
- 62
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2019年6月
5,000円

「シロアムの園を応援します」
*感謝の気持ちをこめてサンクスメールを送ります
*公文和子・サンクス講演会へご招待します
(交通費自己負担、詳細は後日お知らせします)
- 申込数
- 34
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2019年6月
3,000円

「シロアムの園を応援します」
*感謝の気持ちをこめてサンクスメールを送ります
*公文和子・サンクス講演会へご招待します
(交通費自己負担、詳細は後日お知らせします)
- 申込数
- 62
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2019年6月
5,000円

「シロアムの園を応援します」
*感謝の気持ちをこめてサンクスメールを送ります
*公文和子・サンクス講演会へご招待します
(交通費自己負担、詳細は後日お知らせします)
- 申込数
- 34
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2019年6月

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