試験内容について

本プロジェクトで実施する試験内容が不透明であるというご意見をいただきましたので、現在予定している試験内容について開示いたします。

１、定量試薬との相関性確認

東京大学が共同開発した中国深圳のメーカーの試薬（MBL社より販売）やロシュ社、アボット社等の大手診断薬メーカーは定量試薬を開発・発売しております。

これら試薬は定量法ということで、「抗体価」という指標で結果を評価することができます。一方専用機器が必要ということで、クリニック等では使用が難しいという点が考えられます。

この為、弊社の取り扱っているイムノクロマトキットの性能を、定量試薬と比較し、どの程度の「抗体価」であれば検出できるのかを明らかにしておきたいと思います。こうすることで、安心してクリニックでイムノクロマトキットが使用できるようになります。

こちらの試験に、おおよそ2施設、400テストを考えています

２、陰性検体の測定

診断薬には、偽陽性（本当は陰性だけれども陽性と出てしまうケース）が存在する場合があります。偽陽性の原因は血液中の成分であったり、他の感染症であるケースが考えられます。特に新型コロナウイルス感染症では、従来のコロナウイルス感染で検出されないというデータが必要になります。本プロジェクトでは、中国国内で調べていない感染症で、かつ日本で見られる感染症について、偽陽性の確認を行います。試験規模は専門家の先生と協議の上決定していきたいと思います。

３、その他さまざまな検体の測定

本プロジェクトでは様々な検体を測定し、実際の使用方法について模索していくことを目的としていますので、様々なバックグラウンドの検体を測定していく予定です。具体的には決定次第報告させていただきます。