【多くの方からのご支援に感謝】

先ほど、とみおかワインのクラウドファンディングが終了いたしました。まずは、多くの方に心から感謝いたします。 11月9日にスタートしたクラウドファンディング。これまで5年近く一緒に取り組んできたメンバーから様々な意見があり、不安90％、期待10％ の状況で、大海原に漕ぎ出しました。様々な想像を巡らせる中、前半から沢山の方に応援・支援頂きました。一日そして一日、支援を頂き、少しずつこれまで行ってきた取り組みが“間違いではなかった”と徐々に感じるようになりました。

2016年4月1日、自然災害＋原発事故を経験した無人の富岡町で町民有志10名でスタートしたワインの試験的な取り組み。多くの方から「何をやっているの、無謀だと等々」いう言葉をいただき、そして視線を感じました。 そのような状況の中、冷静に考えた時、「この地の新しい、そして震災前に誰もが行っていないことを行う気持ちは何よりも価値があるのでは。それは震災があっても変わらない気候とそれからもたらされる資源、そして長年培ってきてくれた先人の歴史と文化、それらを融合することができたら、震災前よりも魅力ある地域が創れる」と強く感じたことを思い出しました。 今、富岡町内で試験栽培している場所は原発事故のあった福島第一原子力発電所から約8キロ。そして同時並行して行われる福島第二原子力発電所との間に挟まれます。この地域の事を現時点で考えるとネガティブに考えるかもしれません。でも、これからの震災11年目以降はイメージとシナリオを大胆に変えることが大切だと思っています。 これまでの富岡でのワインの取り組みは、本当の意味で住民主体でした。もちろん、行政にもご支援頂いております。これから、故郷の地域づくりは住民が主役になり、一つ一つの取り組みが、10年、もしかしたら100年後の地域の基盤になるかもしれませんし、なると信じています。沢山の支援頂いた方々に心より感謝いたします。 これからが本当に大切で、大切に守り育てていかなければならないと切に感じております。 これからも末永く見守って頂ければ幸いです。 ありがとうございました。

また小浜圃場内にあるシンボルツリーのモミの木を、ブルーにライトアップしイルミネーションを施しました。コロナ禍で頑張っている全ての方々に感謝の気持ちを込め、一日でも早く平穏な日々が訪れることを祈って。

　2020年12月23日

　一般社団法人とみおかワインドメーヌ

　代表理事　遠藤秀文