2024/08/16　アートの力（ちから）　ホスピタルアートに込めた思い

　　　　　　　　　　　　　　　（富山大学附属病院　手術室前ホスピタルアート　イメージ図）

7月26日（月）に富山大学附属病院手術室クラウドファンディングの記者会見を行いました。

その際に病院長　林　篤志先生（富山大学眼科教授）は、「みなさん、お一人お一人からいただいた善意、あたたかいご支援で、このアートを完成させ手術室エントランスの壁面に飾りたい。」と報道の方に向けて、力強く発言されました。その言葉通りで、これが今回私たちが実施するクラウドファンディングの真意です。患者さん向けの医療サービス・ホスピタリティーに回す予算が限られるという現実的な側面もありますが、そうではなくて、みなさんのあたたかいご支援でできたアートを飾ることに意味があります。末永く、みなさんから愛され、病院のランドマーク（シンボル）になるような場所にしたいのです！

手術室エントランス前をきれいにしたい！　患者さんには安らいだ気持ちで手術をお受けになっていただきたい！　医療スタッフにも感謝したい！　みなさんに明るい気持ちになってほしい！　そういった思いをアーティスト細井茶生（ほそいさき）さんに相談して、アートの力で富山大学附属病院の手術室を変えることに賛同していただき、ホスピタルアートの原画デザインを作成していただきました。上のイメージ図も細井さん作のデザインになります。

プロジェクト概要ページにも応援コメントをいただきましたが、最後に西尾さつきさん（合同会社 神宮前ギャラリー 代表）からいただいた素敵なメッセージをここでも引用させていただきます。

「手術室に向かう時、不安がない患者さんなんているのでしょうか？　ましてお子さんだったり、初めての手術を受けるのだったらなおさら。私はアートに携わる仕事をしたくて、東京表参道で貸しギャラリーを営んでおります。非常時には不要不急、なくても生きていけるものとして切り捨てられがちなアートですが、人の心に欠くことのできない存在だと思っています。」

「今回の試みは、アートの力に着目した素晴らしいプロジェクトだと思います。手術室へ向かう患者さんの心の負担が少しでも軽くなるように、そして支えてくださる医療者の方の職場環境が改善されるように、このプロジェクトの成功を願っています。」