【第9話 勝ち方】

【8月に格闘技ジム作ります】


トップインストラクターを務める私のアニマルヒストリーをお話します。


大学1年目は、肘の怪我が悪化して棄権したり、計量失格などいい思い出がなく結果もなかなか出なかった。必死にやっていたがうまくいかない。こういう時は努力が足りないのではなく、やり方や分析が間違ってることが多い。

時には足を止めて、状況を把握して目標を達成する為には何が必要で、どうやって達成するか筋道を立てる時間が必要だった。

私の場合は一つのことがうまくいくと、その成功ばかりを繰り返そうとしていた。対人スポーツなので、相手に対応されるのは時間の問題だ。

戦う上で、私が考えたのはこうだ。
まずは確実に仕留められる武器(技)を持つこと。次にその武器を使いこなせる体力をつけること。最後に一番重要な、武器を使う覚悟を持つことだ。
心技体という言葉に置き換えると、

心、覚悟
技、武器
体、体力

になる。今までは一つの武器ばかり磨き、他の足りていない部分をおろそかにしていた。
それを直すことを頭において取り組みを変えた。
すると、2年生の春は20歳以下の全国大会で準優勝し、国際大会に出場。はじめてのシニア(年齢制限なし)の全日本選抜大会へも出場することができた。
競技を続けていて、たまに何かを掴んだ感覚があるのだが、この時期は間違いなくそうだった。

身体も大きくなり大学2年生の夏には体重が100kgを越えた。階級も96kg級に変更した。この時期、人生史上最重量の108kgを記録した。さすがにでかすぎた。


『次回、三歩進んで二歩下がる』



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