【応援メッセージのご紹介】大原克仁先生より

大原克仁先生より、本クラウドファンディングへの応援メッセージをいただきましたので、ご紹介いたします。

私は、腫瘍内科医、がんゲノム診療医として、主に成人のがん患者さんの治療やがんゲノム検査を行っています。2019年6月から保険診療で「がん遺伝子パネル検査」が実施可能となりました。がんは多くの場合、なんらかの遺伝子に異常が起こり、発生します。がん遺伝子パネル検査は一度に数百ものがん関連遺伝子を解析することができ、遺伝子・ＤＮＡのもつ「配列（文字列）の乱れ」を見つけて、遺伝子に異常があると認識しまします。

しかし、がんは、配列（文字列）の異常で発生するだけでなく、見た目は同じでも文字が修飾された場合でも発生します。遺伝子のメチル化もそのひとつです。がんゲノム検査の中で、保険のパネル検査では対応できないのが、「メチル化アレイ検査」になります。小児脳腫瘍では、このメチル化アレイ検査が診断に大きく貢献することが期待されます。

本クラウドファンディングを通じて、少しでも多くの小児脳腫瘍の子どもが適切な遺伝子検査を受けて、診断・治療に進むことが必要です。是非、みなさまのご寄付をどうぞよろしくお願いします。
 

北海道大学病院　がん遺伝子診断部
大原　克仁