「コロナ禍の中でこそ必要な活動を」宮本みち子 運営委員長

　若者おうえん基金は、養護施設や里親や一時保護のくらしを経験した人たちが、施設から飛び立つための経済支援をしています。これら社会的養護で育った子どもたちは親などの後ろ盾がないまま進学したり就職して独り立ちしなければなりません。

　2020年に始まったパンデミックのダメージは、コロナ禍の前から不利な状況に置かれてきた人たちにより一層大きなダメージを与え、社会格差をより一層拡大しつつあります。親の後ろ盾のない若者が、パンデミックのなかを実社会に出ていくことはコロナ禍前よりもっと厳しいものがあります。

私たちの活動は、コロナ禍の中でこそ必要なものであることをあらためて認識し、活動を繰り広げています。まだまだ私たちの活動の規模は小さく、支援できる若者の数は限られていますが、みなさまの寄付があればもっと支援の輪を広げることができます。コロナウイルスに負けない活動を繰り広げていきたいと思いますのでご支援くださいますようお願いいたします。

宮本みち子（放送大学/千葉大学名誉教授）