
マンスリーサポーター総計
可愛いミウィ
おはようございます。
朝早くから失礼いたします、渡邉です。
今回ご紹介するのは捕獲に難航したにゃんこです。
長いのでお手隙の際にでもお読みいただけると幸いです。

とある残暑が厳しい秋の日、予定がなかった私は昼過ぎまでぐーすか寝ていました。
突然母に
「Yくんの家でキッチンの方からずっと子猫の鳴き声がするってLINEが来たんだよ」
と起こされました。
動物のことになるとアドレナリンが全開になる私は自分が起立性低血圧なのも忘れて(汗)勢い良く飛び起きました。
すぐにいつも捕獲に使うおやつとフードを家中からかき集め、キャリーを持ってYくんの家に自転車を走らせました。
Yくん宅の周りを確認したところ、どうやら猫は給湯器の下のスペースに入り込んでいるらしく…
声からして生後3週間〜2ヶ月程度の猫が1匹でいる様子でした。
親猫が迎えに来る様子はなく、鳴き声の頻度がどんどん上がっているとのこと。
素人で外せるパーツを全部外してもらったら、給湯器の更に中に入り込んでいるようで、でもずっとミーミー声がしました。
どう聞いても「助けてくれ!!」という悲痛な声です。
恐らく置いていった母親を呼んでいるのでしょう。
Yくん宅の周辺は大きい道路が目の前にあり、住宅が入り組むように立っています。
子猫が移動するにはあまりにも危険です。
とりあえず人間がゴソゴソしている間は出てこないだろうから、Yくん家族は家に入ってもらって、母は帰ってもらいました。
そこから子猫が出てくるのを地面に座ってフードを用意してひたすら待ちました。
しばらくしたら、ひょこっと顔を見せました。
思っていたより綺麗な(風邪の症状や怪我が無い)顔で、白地に黒っぽい模様があります。
でもそれからも時々顔を見せるだけで、一向に出てきません。
暗くなってきたのと子猫の体力面を考えてご飯を食べさせたいので、ご飯とおやつとお水を置かせてもらって、その日は諦めて帰りました。
翌日もまた同じ装備で同じ作戦。
前日に置いておいたご飯は完食してありました。
途中でお昼ご飯を食べに家に戻ったら、到着した途端に出てきたよ!と連絡があり、梨をひと切れくわえてとんぼ返り。
鳴き声が大きくなっています。期待大です。
しかしその日も捕まえられず、暗くなって家に帰りました。
ところがその数時間後、事態は急変します。
仮眠を取っていたら、なんと給湯器の下からテラスの下に移動したというのです。
より一層大きい道路に近付いたので、とりあえず出口をダンボールで塞いでもらって、現場に向かいました。
話を聞くと、Yくんのママさんの鳴き真似に釣られてテラスの下に移動したそうです。
給湯器の下に戻らないように鳴き真似を続けてもらい、懐中電灯を持っているパパさんに一際匂いが強いおやつを託し、私はそーっとYくん宅に上がり込み、音を立てないよう裸足でテラスに出ました。
テラスの木材の間から私の姿が見えないように懐中電灯を子猫に向けて目をくらましてもらい、おやつをテラスの下に投げてもらいました。
徐々におやつを投げる位置を手前にして、テラスから誘き出して私が上から捕まえる作戦です。
相手は子猫。
満腹になったらそれ以降おやつに釣られることはなく、また給湯器の下に戻るでしょう。
パパさんの上手いアシストのおかげで、奥の方にいた子猫が徐々に前に出てきました。
私のアドレナリンと心拍もそれと同時に上がっていきます。
ついに一番手前に置いたおやつに、子猫が食いつきました。
現場の空気が緊張で凍りつきました。
その瞬間、私は思いました。
「あれ、これ私捕まえられないで逃げられるかもしれない」
そんなこと、人生で思ったことは一度もありませんでした。
しかし次の瞬間あばらをテラスに打ち付けた私の手にはしっかり子猫が握られていました。
猫を捕まえる時はいつも
「今私が逃がしたらこの猫は死ぬ」
「この獲物を逃がしたら私が餓死する」
と自分を謎に洗脳して、絶対に失敗がないようにしてきました。
一度捕獲に失敗された猫と、一度も捕獲されそうになった経験が無い猫では、警戒心や捕まえやすさに雲泥の差があるからです。
一度失敗されるとその場から居なくなって二度と捕まえられなくなることもあります。
そして移動中に道路を渡り、死ぬこともあります。
慣れていない猫の捕獲というのは、本当に(猫にとって)命懸けなのです。
そこで「捕まえられないかもしれない」という初めて味わう恐怖をおぼえた…何故なのかは未だにわかりません。
さて話は戻って子猫を手に握りしめた私。
「捕まえた!」という声を合図に現場がわきました。
捕獲の瞬間、獲物でしかなかった子猫。
洗濯ネットに入れようとしたところで、まだ生後2ヶ月にも満たない子猫の怯えた顔を見て捕獲に必要だった洗脳が一気に解けます。
私は怯えて叫びながら震えている子猫を抱きしめて長年観察した母猫の舐め方の真似をして大丈夫、大丈夫と声をかけました。
すると子猫の鳴き声が小さくなってすんなり洗濯ネットに包まれました。
子猫をキャリーバッグに入れ「出血無し!!」と誇らしげに叫んだ私の手からはふつふつと血が出ていました。どうやら噛まれていたようです。
Yくん家族が見えなくなったところで絆創膏を貼り、子猫を連れて帰宅。
傷口は血が出なくなるまで搾り尽くしてゴシゴシ洗います。
もうアドレナリンが出ていないので痛いですが、咬傷に洗浄は欠かせません。
うさぎ用のケージに毛布とトイレと飲み水を設置し、子猫を移します。
生後1ヶ月〜1ヶ月半くらいでしょう。
実は少し前にYくんが猫を飼いたいと言っていたのですが、Yくん宅は大変に綺麗でおしゃれなお家なので、家具や壁や柱で爪研ぎしたり、カーテンをビリビリにしたり、トイレも臭いしお金もかかるよ?と言ったところ、検討する、とお返事をいただいたところでした。
ママさんにLINEで「メディカルチェック、人馴れ、里親募集はもちろん全面協力するけど、これもご縁だから、思うところがあったら仰ってください。メディカルチェックはこんなことをします〜」と伝えました。
翌日、メディカルチェックに病院へ。
先生に預けて、血液検査の結果待ち。
この時間は本当に長く苦痛です。
もしエイズや白血病だったら?炎症マーカーの数値が高かったら?内臓に疾患があったら?
怖くてたまりません。
結果が出て診察室に呼ばれ、エイズ&白血病が陰性だったこと、身体に大きな異常が無いことを告げられ、膝から崩れ落ちそうになりました。
ただ、ノミがたくさんいるとのこと。
駆虫薬をつけてもらい、帰宅してすぐママさんに無事のLINEをしました。
それと、猫を保護する時は協力してもらった人に仮の名前をつけてもらうことが多いので、もしあればお願いします。と送りました。
しばらーくじっくり考えていただいて、仮の名前は「ミウィ」にすると連絡がありました。
ポーランドの言葉で「可愛い」を意味するそうです。
里親募集には可愛くて印象に残る名前が必要なので、素敵な名前をいただいて嬉しかったのを覚えています。
でも正直、この時には既にYくん宅にお迎えされるだろうと思っていました。
猫を飼いたいと話しているところに親猫がいない子猫が1匹で自宅敷地内に迷い込みます?
私はもう、運命だと思っていました。
でも本当に猫を飼えるのか?
そこはご家族でないと判断できないので尊重しようと思っていました。
リビングに移動してすぐのこと。
人馴れしていない猫は必ずケージから生活を始めるのですが、ミウィはどうしようもなく何度も行ったり来たりし、最後は水入れに落ちました。
風邪をひいたら困るのでタオルで拭いたら、ゴロゴロ言いながら寝てしまって。
そこで私はハッと「この子には母親(または母親に代わる誰か)が必要だ」と思いました。
捕獲から5日後。
Yくんのママさんから里親になります、と連絡がありました!!
仮名ミウィから、Y.ミウィになったのです。
我が家に居た頃の写真を見せたところ、カケルちゃんと仲良くしていたのにすぐ離してしまって、可哀想なことをした、とご連絡があったので、こんなお返事を書きました。
・・・・・・・
本来母親と暮らすべき月齢の子猫なので、一刻も早くY家の皆様に預けて「母親」の代わりをしてもらおうと思いました。
初めは猫が育てるのが良いと思ってリビングに連れて来ましたが、人が怖い分カケルについて行くも、カケル自身が自分より小さい猫にあったことがなく、「兄」程度の対応しか出来ませんでした。
もしカケルが母親代わりになれたとしたら、猫目線でしばらく育てさせるつもりでした。
どの動物にも通じるのですが、育児放棄された個体や兄弟がいない個体は、自分がその種類の動物であるという自覚と、種類に合わせた正しい振る舞いを覚えないまま大人になってしまいます。
これは野生動物の保護〜回帰(自然の厳しさに耐える術を持たない、人間に慣れてしまい里に降りてくるなど)や、動物園でのブリーディング(育児放棄された個体は自分も育児放棄する可能性が高い)などで、重大な問題になっています。
そして野生動物だけでなく、最近の研究では犬猫も、早い段階で親から離してショップで売られる子は、問題行動を起こすことが多いという結論に至りました。
我が家の2匹は自分達も早い段階で親から離されたので、まさに親に育児放棄された個体が自分の子供を育児放棄するように、母親になることは出来ませんでした。
ミウィは将来的に親になることはなく、ずっとY家の末っ子として育ててもらうので、それならばY家の皆様に母親になってもらおうということで、1秒でも早く譲渡し、ただお世話し可愛がってくれる家族と暮らしてほしいと思った次第です。
長くなりましたが、要は渡邉家と猫2匹に出来ることが無かったので、より良い環境のY家に早くお渡ししたということです。
それは私が動物を観察してきて得た知識の中では最善の方法でした。
ミウィもカケルも離れてすぐは寂しかったかもしれませんが、今は忘れてそれぞれの道を進んでいると思います。
動物の脳は以前親しかった個体や、自分が可愛がった個体の存在をいつまでも覚えているほどの余裕はありません。
特に犬と違って猫は家畜化されてから歴史が浅いので、より野生動物に近い生態をしています。
・・・・・・・
※あくまで私の主観です。
「思いに応えられるよう全力でミウィを守ります」
とお返事が来て安心したのでした。
今でも本当に、ご家族で協力してミウィを守ってくださっております。
時々送られてくる写真が本当に幸せそうで。
苦労することも多い子のようなのですが、ご家族の皆様はそれも受け入れ、ミウィを全身全霊で愛してくださっております。
猫の保護活動に使う捕獲器の購入資金を集めるためのクラウドファンディングに挑戦中です。
どうか500円からご支援をいただけないでしょうか。
ご支援、拡散にご協力宜しくお願い致します。
せぴうるにゃん府中代表 渡邉果菜里
コース
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20,000円 / 月
写真郵送2万円コース
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30,000円 / 月
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