【応援メッセージその２】竹藤晃介先生からいただきました！

たいようさんさん在宅クリニック　竹藤晃介　医師・博士（医学）から応援メッセージをいただきました！
 

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小学校から高校まで同級生であった北岡君が、医学研究者としてクラウドファンディングにて研究資金を調達すると知りました。彼は学生時代から生物研究への熱い思いをよく語ってくれました。お互い大学に進んでから長らく会っていませんでしたが、今日までその情熱を絶やさずに研究者として活躍する姿を目にして、感銘を覚えましたので応援の言葉を記します。彼の研究が進み、その成果が世に還元されることを心から願ってやみません。

私自身は、大阪大学を辞してからは、先端医療とは対局にある在宅医療に傾倒し、大阪府守口市・門真市（Panasonic；旧松下電器産業の創業の地でもあります）を中心に訪問診療に携わっています。北岡君の仰るとおり、医師として働く限りは病院であろうと診療所であろうと、感染症と無縁ではいられません。新型コロナウイルスの出現でウイルス感染症が専ら注目されていますが、医療において細菌感染症は今でも圧倒的な数を占めています。中でも既存の抗菌薬が無効な多剤耐性菌は人類への脅威です。病院で発生した際に専門家が集まって押さえ込みに尽力するため、現時点では一時的なニュースで終わってはいますが、これが新型コロナウイルスのように広まらないという保障はありません。

ファージセラピーは特定の病原菌のみに感染し菌を殺すという戦略で、既存の抗菌薬とは全くアプローチが異なります。この歴史の古いファージセラピーが、近年の研究で多剤耐性菌への新たな武器になるかもしれないと注目を浴びています。医学・獣医学分野でどのようにファージセラピーが展開していくのか非常に興味深く、本クラウドファンディングによってますます研究が進むことを大阪より祈っています。