【U35新宿ビジネスプランコンテスト結果について】

クラウドファンディングにご支援賜り本当にありがとうございました！

 

皆様にご協力いただいた結果、研究を進めることもでき、「犬猫膿皮症へのファージセラピー」の実用化を検討できる状況になったことから、ビジネスプランコンテストに参加することとしました。U35新宿ビジネスプランコンテストが開催されていたため、応募して、書類選考・面接選考を通過しました。U35新宿ビジネスプランコンテストとは、今年で5回目となる新宿区のビジネスプランコンテストです。

そして、ビジネスコンサルタントによる、事業化に向けた様々なブラッシュアップを受け、2023年2月7日に公開プレゼンテーションが行われました。

 

結果としては、落選となってしまいました。ご期待に沿えず申し訳ございませんでした。入賞者様、おめでとうございます！

入賞することは出来ませんでしたが、評価委員（大企業の経営陣）やビジネスコンサルタントから、「ファージセラピー」の事業化に関して、様々に改正していただきました。

 

ビジネス的（マネタイズ）な観点からは、ベンチャー起業し、最初に市場導入を目指すものとして、犬や猫を対象とするのは厳しく、ベンチャーキャピタルなどから出資を得られないということでした。第一にはヒト領域へのファージセラピーの事業化を目指すべきということでした。

従いまして、犬猫のファージセラピー研究・事業化も勿論継続しますが、まずはヒト領域へのファージセラピー（「性感染症を予防するファージ」）の事業化を進めることとします。

私が院長を務める予防会新宿サテライトクリニックは、性感染症を中心とした病院です。性感染症診療に携わるなかで、性感染症に苦しむ方を多く見てきました。性感染症は無症状が多く、知らず知らずに不妊・流産に繋がり、最近では梅毒感染者が増加するなど、社会的な問題にもなっています。予防する方法は、コンドーム着用のみで、完全に防げるわけではありません。そこで、特異性の高さから予防的な投与が可能なファージを用いて、性感染症を予防することを目指し、まずはその事業化を進めることとしました。その事業で得た利益を犬猫ファージセラピーの臨床試験の資金に充てて、犬猫膿皮症へのファージセラピー実用化を目指すというスキームで行っていきます。

 

従って、このクラウドファンディングで進めることとしては、当初の目標通り、研究レベルとして、見つけたファージ（φWsp15）の犬猫膿皮症への有効性を評価し、論文としてまとめるところまでを目指します。そして、性感染症予防ファージの事業化を2024年度までに達成し、2025年度には、犬猫ファージセラピーも事業化し、皆さんの元へ届けられるようにしたいと思います。

今後とも宜しくお願い申し上げます。