【研究進捗報告⑨ファージの溶原遺伝子除去について】

クラウドファンディングにご支援賜り本当にありがとうございました！

前回、犬猫膿皮症の原因菌を殺菌するファージのゲノム解析を行い、無い方が良いとされている遺伝子（溶原遺伝子：ファージが細菌に取り込まれてしまう）の除去を進めていることをお伝えしました。

その進捗を報告します。

溶原遺伝子を取り除いた遺伝子を再合成することに成功しました。

溶原遺伝子の部分をPCRで増幅し、電気泳動という方法を用いて、可視化しました。

溶原遺伝子がある状態だと6000bpと呼ばれる長さになりますが、溶原遺伝子を取り除き、1500bpと呼ばれる長さになりました。

今は、この溶原遺伝子を取り除いたゲノムを格納したファージを取り出す作業を進めています。

なんとか、犬猫の膿皮症治療に使えるファージに出来るよう努力します。