
支援総額
目標金額 1,500,000円
- 支援者
- 155人
- 募集終了日
- 2021年10月1日
持国天像が再び立つまで 修復作業経過報告③
〈「持国天像が再び立つまで 修復作業経過報告②」から続きます〉
〇解体
本体はすべて解体します。部材に使用されていた膠や漆の接着強度が落ちており、今後全体がバラバラになる危険性があるためです。結果、総部材数は42を数えました。
解体の結果、持国天像の構造が分かってきました。肩から足までの大部分を一本の木から彫り出し、彫刻面の不足する箇所にはその都度小さな材を取り付けています。まるで本当に甲冑のパーツを身に着けているかのようです。
〇持国天像の制作時期
持国天の背板の裏から墨書銘が確認できました。
それによると本像は、「花蔵院有線」が仏師「加賀阿闍梨」に依頼し、天正八年(1580)の4月下旬に造られたものとわかります。
下には、この像を作ることによって弥勒菩薩がこの世に現れ、その利益が全ての人々に行き渡ることを願う偈文が記されています。弥勒菩薩は、慈恩寺のご本尊です。
墨書銘により制作年代が確認できる持国天ですが、さらに本体から微量のサンプルを採取し、放射線炭素年代測定を行いました。結果、墨書銘とほぼ同じ年代に伐採された木材、漆が使用されていることが分かりました。墨書銘の信用性も裏付けられたわけです。
〇邪鬼
持国天は仏法を侵す「邪鬼」を踏み付けて立っています。一般に仏像の足にはホゾという部材があり、これが台座(邪鬼)の穴に挿入され安定した自立が可能となります。仏法の敵であり、像を支える要の構造でもある邪鬼。その相反する二面性も魅力です。
ところがこの邪鬼、持国天の左脚を受ける枘孔付近に、前方に向けて大きく傾斜するクサビ状の部材を仕込んでいます。後世の処置によるものですが、どうやらこれが例の大きな前傾姿勢に関与しているようです。
今回これは取り外し、健全な自立を取り戻すため改善します。
〇中間確認
作業期間中、慈恩寺管長、寒河江市教育委員会担当の方が作業の進捗状況の確認に来てくれました。修理経過、現状、分かったこと、今後の方針などについて話し合い、情報を共有します。
また、今回の修復事業は本クラウドファンディングで広くご支援を募ります。リターンの中には支援者のお名前を像内に納めるものもあるため、その場所や方法を確認しました。
〇修理作業の撮影
こうした修理作業を映像で記録もしていただきました。
その様子は、史跡慈恩寺旧境内ガイダンス交流拠点施設「慈恩寺テラス」内の240度円形シアタールームで見ることが出来ます。皆さん慈恩寺にご参拝の際は、慈恩寺テラスにも是非お立ち寄りいただき、本映像を最後までご覧ください。
このような形で皆様からの温かいご支援を通じ、プロジェクトは完了し持国天は蘇りました。
リターン
3,000円
A | お礼状コース
ご支援いただいた方への感謝をお手紙にいたします。
【お礼状】
ご支援いただいた方々に、本山慈恩寺よりお礼のお手紙をしたためさせていただきます。
- 申込数
- 41
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年10月
10,000円
B | 持国天と結縁コース
Aコースの返礼に加えて、ご芳名の像内納入、特製お守りをご提供いたします。
【お礼状】
ご支援いただいた方々に、本山慈恩寺よりお礼のお手紙をしたためさせていただきます。
【支援者名の像内納入】
持国天像のお体は、「内刳り」という技法により空洞になっています。そこで、今回ご支援いただいた皆様のご芳名をこの体内に納め、その功績を永久的に残そうと考えております。
芳名記載については、木板、冊子、巻子などを考えております。また、納入の模様については皆様にご報告させていただきます。
【持国天御守】
修理作業では、像から埃やお戻しできない細かな塗膜片、微小な木片が数多く出てきます。通常これらは、これまで信仰を集めてきたその像の一部としてお寺に返されますが、今回はこれらを小袋に小分けし、御守としてご提供します。
- 申込数
- 67
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年10月
3,000円
A | お礼状コース
ご支援いただいた方への感謝をお手紙にいたします。
【お礼状】
ご支援いただいた方々に、本山慈恩寺よりお礼のお手紙をしたためさせていただきます。
- 申込数
- 41
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年10月
10,000円
B | 持国天と結縁コース
Aコースの返礼に加えて、ご芳名の像内納入、特製お守りをご提供いたします。
【お礼状】
ご支援いただいた方々に、本山慈恩寺よりお礼のお手紙をしたためさせていただきます。
【支援者名の像内納入】
持国天像のお体は、「内刳り」という技法により空洞になっています。そこで、今回ご支援いただいた皆様のご芳名をこの体内に納め、その功績を永久的に残そうと考えております。
芳名記載については、木板、冊子、巻子などを考えております。また、納入の模様については皆様にご報告させていただきます。
【持国天御守】
修理作業では、像から埃やお戻しできない細かな塗膜片、微小な木片が数多く出てきます。通常これらは、これまで信仰を集めてきたその像の一部としてお寺に返されますが、今回はこれらを小袋に小分けし、御守としてご提供します。
- 申込数
- 67
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年10月

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