【悪戦苦闘】 戦前のモノづくり技術がよく分からない・・・。

モノを作るのには基本的に図面が必要ですが、この旭面を再び作る復刻には残念ながら何一つ図面がありません・・・。

 

唯一・・・間違いなく日本でたった一つ・・・という事は世界でもたった一つということになりますが、奇跡的に残されていた新品の「旭面」を、幸運な事に私が手に入れる事ができたので、この現物から部品を外し直接寸法を測って新たな部品を全て作っていくということになりました・・・。

 

ゴム面体に関しては、下町の町工場から見つかった「金型」から何とか起こすことが出来、ガラスは外した現物から一旦カットゲージを作ってもらい、全く同じ寸法で作ってもらうことが出来ています・・・。

 

金属類に関しては協力して頂いている金属加工の専門の職人さんと毎回打ち合わせをしながら知恵を絞っていただいています。

 

しかしそんな専門家でも、当時の技術の一部がどうしても分からないというのです・・・。

 

ガラスを留めている外枠のフレームのはめ込みと絞り技です。

 

モノがない時代に、どうしてあんな美しい仕上げと発想の芸当が出来たのでしょうか・・・？

 

知恵の輪を解くように、時代をさかのぼって先人と現代人の知恵比べが毎日続いています・・・。